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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

試合前に「警告」できるのか?または公式見解にもの申す!(前編)

さて本日の記事は意を決して?「サッカー競技規則 2016/2017」の第5条の「例の部分」についてです。

 

何が意を決してかというと、この条文には不明瞭な部分もあることと、実際の場面での適用のためには内容についてのしっかりとした理解と具体的な執行方法を知ってないと・・・あたふたしてしまいそうだからです。

 

ではまず、当該の条文を和文訳と英文で引用します。

 

第5条 主審

 

懲戒処置

 

● 主審は、試合前のフィールド点検のためにフィールドに入ったときから試合(ペナルティーマークからのキックを含む)終了後にフィールドを離れるまで、懲戒処置を行使する権限をもつ。試合開始時にフィールドに入る前に競技者が退場となる反則を犯した場合、主審はその競技者を試合に参加させないようにする権限を持つ(第3条6項参照)。主審はその他の不正行為を報告する。

● ハーフタイムのインターバル、延長戦、ペナルティーマークからのキックが行われている間を含め、試合開始時にフィールドに入ってから試合終了後まで、主審はイエローカードやレッドカードを示す職権を持つ。

 

• has the authority to take disciplinary action from entering the field of play for the pre-match inspection until leaving the field of play after the match ends (including kicks from the penalty mark). If, before entering the field of play at the start of the match, a player commits a sending-off offence, the referee has the authority to prevent the player taking part in the match (see Law 3.6); the referee will report any other misconduct

•   has the power to show yellow or red cards from entering the field of play at the start of the match until after the match has ended, including during the half-time interval, extra time and kicks from the penalty mark

 

さてさて、そもそも「試合前のフィールド点検のためにフィールドに入ったとき」って何時からのことなんでしょうか?

 

試合開始時にフィールドに入る前に競技者が退場となる反則を犯した場合、主審はその競技者を試合に参加させないようにする権限を持つ(第3条6項参照)。主審はその他の不正行為を報告する。」の具体的な執行方法は?

 

そして「主審はイエローカードやレッドカードを示す職権を持つ。」って正確にはいつからいつまでのこと?

 

とうようなことを次回紐解きたいと思います・・・ってまた先送り癖が・・・。

 

では、I'll be back.

どっちのファウル?

最近気になったニュースでいわゆるスピード違反で罪に問われた方が裁判で無罪になったというものがありました。

 

この裁判で弁護側は「別の車両と取り間違えて取り締まりを行ったのでは」と反論。判決曰く「(測定装置を使った取り締まりは)警察官の誤認や判断ミスなどが生じる危険性が否定できない」として当時の状況確認の必要性を指摘。ところが取り締まった警察官の方々の記憶がほぼないので立証が不十分というものでした。

 

「スピード違反をしたのかどうか、したならどの車両か?」という問いかけをそのままサッカーの試合に置き換えるなら「ファウルをしたのかどうか、したのならどの選手か?」というものになります(って無理やり書き換えただけですけど)。

 

さてあるプレーがファウルかどうかは以前にも何回か記事にしています。ファウルを見極めるポイントとして:

1) 相手競技者のプレーへの影響(=相手に思い通りのプレーをさせなかった)

2) 時間と空間

   ●ボールとの距離や位置関係 ●優先順位

3) 因果性

   ●相手競技者のプレー?●自滅?●シュミレーション?

の三つを挙げたこともありました(一つ一つの説明についてはこちら → 「 サッカー審判員よ。今のプレーはなぜファウルなのか?なぜファウルではないのか?それが問題だ(後編) 」)。もちろんよくいわれるように選手の「意図」を見抜くことも欠かせません。ただ今回はファウルかどうかというよりどちらの(選手の)ファウルか?ということが問いかけなので、そこに絞ってお話しますね。

 

と言っても目新しい視点ではなく至極当然のことを主審として見極めるだけのことです。その視点は以下の二つです。

 

① どちらが正当な意図でどちらが悪意なのか?

② どちらが先にファウルしたのか?

 

①は例えばよくあるケースが二人の選手が空中にあるボールを奪い合おうと競り合った時にジャンピングアットだったのかトリッピングだったのか?という見極めだったりしますよね。この場合の見極めは上記2)の「時間と空間」を念頭におけば割と間違わずに見極め可能です。ここにお互いの意図が明確に表れるわけです。「ボールの落下時に間に合わないから」とか「落下してきているボールには届きそうにないから」とかの意図でボールへのプレーを諦めて相手競技者をチャージするとかプッシングするとかトリップするとかは、悪意のプレーです。

 

でも本日のお話は②に絞ります。「えっ?そんな見極め簡単でしょ」とお思いの方もいらしゃると思います。実際そんなに難しくないケースもあります。そんな中でも間違いやすいのがホールディングのファウルの場合です。

 

簡単にいうとどっちが最初に押さえ始めたのか?ってことですよね。もし、ホールディングのファウルがとれない(見極められない)ならまずはそこから出来るようにならないと話になりません。そのような方は手や腕、そして上半身の動きに注意するようにしてくださいませ。さてホールディングのファウルにちゃんと笛を吹けるようになっても、今度はどちらが最初に仕掛けたのかの見極めが必要になります。

 

よくあるケースがドリブルで攻めあがる攻撃の選手が並走して阻止しようとしている守備側競技者のユニフォームを掴んでいる、腕を押さえているという場合。で、この逆で守備側競技者が押さえた場合。いずれの場合も一方の選手がファウルを受けただけなら笛を吹くか、もう少しプレーの様子をみてアドバンテージをファウルを受けた側に認めてプレーオンとするのか・・・の判断だけでOKですけど大抵の場合「やり返す」ことが起きますよね。ファウルを受けた競技者による「反撃(報復)ファウル」です。

 

で、この場合最初にファウルを受けた競技者の認定を間違えると2重にミスを犯したことになります。つまり本当に罰すべき競技者の不当なプレーを見逃し、かつファウルされた競技者に大きな不満を残してしまうということです。

 

この「最初にファウルされたのは自分なのに主審の笛は鳴らないのでファウルし返したら自分のファウルがとられた」という不満は時にさらなる「悲劇」を生むことがあります。つまりインストラクターの方からも指摘あったことなんですけど、この不満によって思わず異議を唱えた競技者にイエローカードを提示って展開です。自分がやられたのに自分のファウルとなった(つまり主審が間違えた)のに、さらに警告という懲戒罰まで受けた・・・踏んだり蹴ったりですね。さらに警告に不満を爆発させ、食い下がり

 2枚目のイエローカードで・・・。もちろんルール上はいかなる場合でも異議は許されず警告の対象となります。でも、最初にボタンを掛け違えたのは主審・・・ではたまりませんね。

 

さてまずは「最初にやり始めた」競技者の認定です。重要なのは:

1)主審のポジション

2)それでもできる死角の見える化

です。

 

1)について。やはり各競技者の動きをよく監視できる位置または角度を保つことが重要です。そのために走る、そして細かく動く、角度を調整する等の手間を惜しまないことです(この辺全然低レベルの私なんかは大きな課題として抱えているわけです)。そして何を見ようとしているのか明確にイメージできている、そしてそれを実際に目の前で起きている現象と照らし合わせる集中力は欠かせません。漫然と目の前で起こっていることを諦観していたり、ボ~ッと見ていてはファウルの見極めはできませんよね。

 

2)は重なった競技者の身体で見えなくなっているファウルを犯している(と推測される)競技者の手の動き等を察知する(で、より良い位置や角度を調整する)というようなことです。そうは言っても100%死角なしなんてのはあり得ません。そこで重要なことが対角線審判法の基本、副審との連動です。この辺は「手のファウルなんかで私から死角になっていると思われた場合はサポートお願いします」と試合前の打ち合わせで確認しておく必要もありますね。

 

でも、今回のケースの様にお互い競り合っている状況でのホールディングにおいては最初にファウル受けている(ホールディングされている)選手がまだプレーしたがっている(ドリブルで突破できそうな等)場合、プレーを止めずに状況を見極めます。ここで声に出して「プレーオン!」としておくのもシグナルとして大切です。それは主審がすでに最初のファウルを認定している、ということの競技者への伝達になるわけです。ですので、副審の方にも「ファウルを受けている選手がまだプレーしている場合は待ってくださいね」と伝えておく必要もあります。

 

このプレーオンの声は「反撃(報復)ファウル」に対する抑止力にもなり得ます。「ファウルを受けているのは分かっているよ。大丈夫、間違えないから」という主審のメッセージです。

 

また4種なんかでは「プレーオン」を聞きなれてない場合もあるので、押さえている競技者に対して「XX番、手を使わない!」と声掛けするのもありです。で、この場合押さえられている(ファウルをうけている)競技者がアドバンテージを得られなかった(次の望むプレーを実行するチャンスを失った)のなら、笛吹いて止めましょう。

 

さてお気づきの通り主審と副審との連動においても、主審から死角になったホールディングが最初に起こった場合には間違った判定とならないように注意しなければなりません。時には副審の助言により勇気をもって間違いを正す必要もあります(それは最終手段だとしても、選手に「被害」が及ぶことは何よりも避けるべきですね)。

 

さてというわけで「ファーストファウル」には2種類あることを覚えておいてください。いわゆる試合を通じての最初のファウル認定=当該試合の主審のファウル認定基準となるべき判定。そして今回のケースにおける、最初にファウルをしかけた競技者の認定です。

 

とまあ、当たり前のことの復習のつもりで書いてみました。さて、どちらにしろ人間は完璧ではないので、間違わないなんてことはあり得ません。あえて言えば一番大きな間違いは「私は絶対に間違わない」と思い込んでしまっているような状態を指すのではないでしょうか?仮にテクノロジーを駆使していても、結局は取り締まる側も判定する側も・・・どちらも人間なのですから・・・。

 

では、I'll be back.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目を切る」のが早すぎる。

さて本日は地区の割当にて主審を担当。

 

 早めに会場入りし自分の担当する前の試合を観戦。主審の方は同じく派遣された3級の方のようではありますけど・・・なんか動きが・・・走ってない・・・ような・・・ベンチからも不満の声が・・・。う~ん他山の石・・・ですな。

 

さて試合前の打ち合わせにて持ち回り担当の副審の方々とゴール時のシグナル、オフサイドの見極めとキャンセルの場合のお願い等々を確認。で試合開始してからオフサイドのフラッグアップを結構キャンセルさせていただきました。やはり「ウエイト&シー」をお願いしてても早いんですね、フラッグアップが。で、1本フラッグアップされたもののボールに触れたのはオンサイドの2列目の選手だったかもで・・・やはり主審として副審の方の技量も素早く見極め臨機応変の対処することも重要かと思いました。

 

そんな中で一番焦ったことが・・・ゴールキーパーが楽々保持できるなと思いパントキックに備えるため移動しながらキーパーの方を見ると・・・エッ!?

 

FWの選手がボールに詰めてキーパーが慌ててボールを保持しようと追いかけて、ボールに飛びつくもシュートされたボールはゴールに入りました。いや~「目を切って」しまったわけです。何より一番気になったのはゴールーキーパーが本当にボールを保持出来てなかったかどうかです。試合後副審の方に確認したら保持されてなかったとのことですけど・・・はたして保持の状態をその方が正確にご理解されていたかどうか ・・・(こちらをご参照下さい → 「 ゴールキーパーがボールを保持している状態を正確に言えますか?-前編 」「 ゴールキーパーがボールを保持している状態を正確に言えますか?-後編 」)。

 

得点差の観点からは試合の多勢に影響なかったですけど、これが試合を決定づけていたら・・・猛省です(で実はこの直後の展開もまたまた「あれ~!」というものでした。それはまたあらためて)。

 

その昔、実技研修の時にも「プレーから『目を切る』のが早すぎる!」(=遅れていったファウルがとれない)とのお叱りをインストラクターの方からうけました。

 

とまあ、試合やるたびに反省のネタが出てきますな・・・。

 

では、I'll be back.

 

 

PK戦における主審によるDIYの勧め。

さて筆者は下手の横好きで、たまにDIY(木工)なんかやります。と言っても大したものは作れずもっぱら板を打ち付けたり、壁にフックをつけたりとまあ単純作業でございます。

 

で、DIYと言えば欠かせないのが電動工具。その中で使用頻度が最も高いのはドリルドライバー。下穴を開けたり木ねじを締めたりと大活躍です。さて、最近になって必要に迫られて購入したのがインパクトドライバー。

 

ドリルドライバーとインパクトドライバーの違いは回転しながら締め付けていくドリルドライバーに対してインパクトドライバーは打撃を加えながら締め付けるのが特徴です。デッキ材に使われるハードウッドと呼ばれる堅い木材やサイディングとかコンクリートのような堅いものにネジを打ち込むためには必須の道具です。これらの場合はドリルドライバーでは歯が立ちません(ちなみに日曜大工で作業環境が許すならバッテリー式ではなくコード式のインパクトドライバーがお勧めです。なぜなら割安、軽い=扱いやすい、バッテリーの劣化を心配する必要なし、だからです)。

 

ではインパクトドライバーが一台あれば事足りるかと言えばやはりドリルドライバーが欠かせません。というのもインパクトドライバーは打撃を加えながら締め付けていくので柔らかい材ですとネジ頭が食い込んで材を痛めてしまいます(慣れれば加減を調整できますけど微妙なところは難しいです)。そもそもインパクトドライバーは音がとても大きいのでちょっとした締め付けには騒音になりますね。というわけで材料や状況に応じて二つの電動工具を使い分けるわけです。・・・ってサッカー審判員と関係ない話・・・ですね。

 

さて閑話休題。先月、今月に入って4種の公式戦で主審を務めた時のこと。まず先月の主審担当時には久しぶりにPK戦となってしまいました。この時ちょっと「やらかして」しまったのです。

 

そう。自分で偉そうにPK戦時の手順を書いておきながら(→ 「その場をどう仕切るか?イタリアンレストランでのオーダーとペナルティーマークからのキック(後編) 」)結構手順を間違えたりして、しかも最悪の出来事が。それは・・・ブッキングの間違いでした。

 

筆者はアディダスのブッキングシートを愛用しているのですけど、この時最初のキッカーを記入すべきチーム名を間違え・・・気を取り直してチーム名をひっくり返して記入したつもりが・・・また記入場所を違え・・・ありやりゃ・・・ワカラナクナッテシマッタ・・・(恥)。

 

結論からいうとこれで勝敗が決するキッカーが蹴る直前にゴールライン上にいる副審の方に平静を装い歩きながら(内心焦りまくり)近づき確認した次第・・・ああ大失態。このような形でキッカーやGKのペースを乱すのは最悪です。まあ、結果オーライで間違えずに試合終了させましたけど失笑を買ってしまいました。

 

さてここから言い訳。実は筆者はすでに老眼になっておりとにかく小さいものが見辛い。しかもちょっとでも明度が落ちると(例えばナイターや曇りの日)これが辛いんですね。で、これは筆者が悪いのですけどアディダスのブッキングシートのPK戦の選手の番号と結果を記入するマス目が・・・「小さすぎる~」ことをPK戦が始まってから気が付いた次第です。トホホ。

 

とにかく重要な記入欄なのに全体に比してとても小さいので(あくまで筆者にとっては)結果を選手番号に重ねて〇✖で記入するともうマルなのかバツなのか、よく見えないのです(あくまで筆者にとっては)。

 

で、今月あらためて主審を務めた時のこと。走力最強の同じ3級のIさんのブッキングシートをのぞき込むと・・・あっ!手作り・・・!!そう。とても見やすいのです。スペースも文字も大きい。そうか!コロンブスの卵のようですけど、無理して既存のブッキングシートを使用しなくても自分に合わせて手作りすればいいのか!と気付いたわけであります。

 

試しにその時、ちょうど決勝戦がPK戦にまでもつれ込んだのでその場で手作りしたPK戦用のブッキングシートを使って記入してみると・・・ナンテ、ツカイヤスインダ。

 

というわけで今後PK戦用のブッキングシートは「DIY」にて用意しようとなった次第です(ドリルドライバーとインパクトドライバーのごとく二本立てでシートを使い分けようかと)。

 

とにかくブッキングはとても大切で、審判報告書の基ともなりますので各自必要に応じて手作りされてみてはいかがでしょう。

 

というわけでシニア審判員の遅まきながらの気づきの巻でした。

 

では、I'll be back.

 

 

カモメにボールが当たったら(後編)

さて、どうも文章読解能力が低いのか未だハッキリしないのですけど、フィールドにカモメが入ってボールに(が)当たったら主審はどうすべきかについて書きますね。
 
実は今までのやり方通り新旧の関連規則を並べて書こうとしたのですけど、ますます混乱しそうなので以下のように一覧にしてみました。

 

旧競技規則

●フィールドに「存在してはならないもの」は二つ

1)部外者

2)試合球以外のボール、その他の物、動物

●部外者 = 外的要因、チーム役員、フィールド外の競技者、交代要員、交代して退いた競技者

●外的要因=チームリストに記載されていない者(「退場を命じられた競技者」も同様の扱い)

●主審が試合を停止した場合の処置と再開方法:

 外的要因 : フィールドやその周辺から離れさせる。

        試合が停止されたときにボールがあった位置からドロップボール。

 チーム役員: フィールドから離れさせる。行動が無責任ならフィールドやその周辺

        から離れさせる。

        試合が停止されたときにボールがあった位置からドロップボール。

 フィールド外の競技者 :警告する。必要があればフィールドから離れさせる。

        その他の違反がなければ、プレーが停止したときにボールがあった

        位置から相手チームの間接フリーキック。第12条違反なら12条に

        従って再開。

 交代要員、交代して退いた競技者:

        反スポーツ的行為で警告。フィールドから離れさせる。プレーが停止

        したときにボールがあった位置から相手チームの間接フリーキック

 試合球以外のボール、その他の物、動物:(できるだけ早い機会に)排除する。

        試合が停止されたときにボールがあった位置からドロップボール。

●得点があったときにフィールド上に部外者がいた場合

 認めない: 部外者=外的要因=プレーに干渉。部外者=得点したチームの競技者、

       交代要員、交代して退いた競技者、チーム役員

 認める : 部外者=外的要因=プレーに干渉していなかった。部外者=得点された

       チームの競技者、交代要員、交代して退いた競技者、チーム役員

 

新競技規則

●フィールドに「存在してはならないもの」は二つ

1)部外者

2)試合球以外のボール、その他の物、動物

●部外者 = 外的要因、チーム役員、フィールド外の競技者、交代要員、交代して退いた競技者、退場を命じられた競技者

●外的要因=チームリストに記載されていない者

●主審が試合を停止した場合の処置と再開方法:

 外的要因 : フィールドから退出させる。

        試合が停止されたときにボールがあった位置からドロップボール。

 チーム役員、交代要員、交代して退いた競技者、退場を命じられた競技者: 

        フィールドから退出させる。適切な懲戒処置をとる。

        直接フリーキックまたはペナルティキック

 フィールド外の競技者 :警告する。フィールドから離れさせる。

        プレーが停止したときにボールがあった位置から相手チームの

        間接フリーキック。第12条違反なら12条に従って再開。

 

 試合球以外のボール、その他の物、動物:(できるだけ早い機会に)排除する。

        試合が停止されたときにボールがあった位置からドロップボール。

●得点があったときにフィールド上に部外者がいた場合

 認めない: 部外者=得点したチームの競技者、交代要員、交代して退いた競技者、

       退場を命じられた競技者、チーム役員。部外者=外的要因=

       プレーを妨害「フィールド上の部外者」で示すような得点の結果に

       ならなかった。

 認める : 部外者=得点されたチームの競技者、交代要員、交代して退いた

       競技者、退場を命じられた競技者、チーム役員。部外者=外的要因=

       プレーを妨害していなかった。

ボールがゴールに入りそうでボールがゴールに入った場合

 認める : 妨害=守備側競技者がプレーするのを妨げていない(ボールとの

       接触があっても)。入ったゴール=相手競技者のゴールでない。

 

 どうでしょうか?新旧の異なる点がお分かりいただけと思います・・・なんて偉そうに書いてますけど私もこうやって今回該当規則を一覧にしてみるまでカモメを「外的要因」と理解していましたけど間違ってますね。新規則の記述に従うならカモメは「外部からの妨害」となります。確かにこちらの言葉の方がしっくりきます。

 

で、ポイントとなる言葉は「干渉VS妨害」です。上記一覧に目を通していただくとなぜ干渉ではなく妨害という言葉でなければならないのかお分かりいただけるかと思います。

 

いきなり話がオフサイドに飛ぶと、ここでも大きなポイントは干渉という言葉がなくなり「妨害」という言葉が使用されていることです。干渉というスポーツにおいて具体的状況がイメージしにくい言葉でなく妨害という表現になっていることはまさに改正だと思います(ただしinterferingという元々の英語の言葉は変わっていない。つまりより良い訳になったということかと)。

 

で、今回の新競技規則で付加されたのが「ボールがゴールに入りそうでボールがゴールに入った場合」についての条文です。つまり「外部の要因によるボールへの接触があってもボールはもともとゴールに入りそうでそのまま入ったなら、アドバンテージが適用できる状況であれば得点を認めよう」ということです。

 

というわけでカモメにシュートしたボールが当たった場合でも(それがフィールの中であるなら)もともとボールはゴールの枠の中へ向かって進んでいて、そのままボールが入れば得点です。ただしカモメによってボールの軌道が変わって(つまりカモメに接触する前の軌道のままだとゴールには入らなかったと判断できるなら)ゴールに入っても得点は認められません。再開方法はこの場合ドロップボールですね。つまりプレーはカモメに「妨害」されたわけです。

 

で、このとき分かりずらいのは「相手競技者のゴールでなければ」という条件文です。この文章が直観的に違和感がある理由は普通得点すべきゴールとは相手競技者のゴールを指すからです。

 

この場合の「相手競技者」って誰から見た「相手」なんでしょうか?「チーム役員、交代要員、交代して退いた競技者、退場を命じられた競技者」の場合なら明確です。承認なしにもしくは禁止されているのに侵入した側が得になる結果(=相手ゴールへの得点)を認めてはフェアじゃないからです。つまり「相手」とは部外者から見た「相手」となります。

 

では外的要因から見た「相手」って?例えば4種の試合でどちらのチームの関係者でもなくまた子供を応援している保護者でもない観客が侵入した場合は、どうするのか?カモメから見た「相手」って?う~ん、日本語って難しい・・・いやいや英文も同じなんですね。そもそも外部者(物)から見た相手じゃなくて当該規則にある守備側競技者からみた相手なら辻褄はあいます。あいますけどまだ違和感は残る・・・。

 

というわけで前回書いたように「あまり深読みしないのが身のため」か・・・。う~ん皆さまのご意見アドバイスお待ちしてます(ズルイ)!

 

では、I'll be back.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カモメにボールが当たったら(中編)

本日は久しぶりに4種の主審を担当。

 

またまた反省てんこ盛りです。リストアップすると:

 

●ポジション(≒プレーの予測)

●ファウル基準(≒どこまで「許して」どこから「許さない」か)

●シグナル(≒判定結果を明確にしめす)

●PK戦(≒セレモニーの手順のおさらいとスマートな進行)

 

等々です。

 

特にポジションは散々で、カモメではなく私に(私が)ボールが(に)当たってしまいました(猛省)。つまり次のプレーを全く予測できてなくてボールの軌道に入ってしまっている情けない状況ですね。これから行くと上記タイトルも「ボールにカモメが当たったら」とも言い換えできます。つまり外的要因側からボールに干渉してしまうという状況です(もちろん審判員は外的要因ではありませんけど)。

 

さて気を取り直して前編の続きです。

 

でここで新旧の関連規則を並べてわかりやすく整理しようとしましたけど・・・やはり分かりづらい・・・。

 

そう例えば上記で私はさらっと「外的要因」って書いてますけど、外的要因の定義は新旧で異なっていないのかどうか・・・そもそもどんな場合では得点を認めて認めるべきではないのか・・・の表記されている文章が分かり辛い・・・って感じるのは私だけでしょうか?英文を読んでも感じる分かり辛さ・・・文章自体もそうですけど競技規則の各条文の関連性も俯瞰的に(全体と部分の結びつきや位置づけ、整合性などを)把握し辛いような・・・。

 

ただ結論を先に行っておくと新旧で条文の精神が大きく変化しているわけではなく、さらっと書けば「外的要因の影響あってもアドバンテージを適用して不公平な結果にならないように判定しましょうね~」ってことです。

 

ですので、あまり深読みしないのが身のため・・・とも言えなくもないですけど、あやふやな理解のままで放置させるわけにもいかず何とか頑張って書きます・・・書きますけど…暫しお待ちを(同時に色々と皆さまのアドバイスもお待ちしております)。

 

では、I'll be back. 

 

カモメにボールが当たったら(前編)

あれれと言ってる間に?前回の記事から一か月が過ぎようとしております。

 

その間1種の試合をいくつか担当させていただき、またまたインストラクターの方や上級の方から厳しいご指摘を頂いてしまいました。具体的な内容はあらためて書くとして、ひとことで言えば前回も書いた「走る」ということに尽きます。

 

いくら色々な言葉を並べてみてもやはりサッカー審判員は「走る」ことができなければ失格。試合の始まりから終わりまでどのように走るかは、その審判員の志の高低を表している・・・ということを諸先輩方から身をもって教えていただきました。そして我が志の低さに恥じ入るばかりのここ一か月の私であります。

 

そんな私でありながらエキサイティングな試合を担当させていただき感謝感謝でございます。

 

さて1種の試合を担当させていただく場合、試合前に必ず確認するのが「新ルール」でやるのか「旧ルール」なのかということ。というのも本当は通知によって一斉適用開始日が設定されるべきなんでしょうけど、リーグや試合によって運営本部の任意判断になっているのも現場の実情なのです。

 

なので審判団だけで勝手に判断しないで新ルールなのか旧ルールなのか(ヘンな言い方ですけど)試合毎の確認がマストとなります。

 

というわけでいよいよ改正競技規則についてです。順番に書く根気はないので、徒然なるままに・・・。で、先日の日本代表VSオーストラリア代表の試合で飛び交っていたカモメを見て考えたこと、「外的要因」についてです。

 

まあ、カモメが飛び交うローケーションでの審判担当の機会もそうそうないとは思いますけど、仮にボールがカモメに当たっても皆さんなら適切に対応できますよねぇ・・・。

 

というわけで次回、私も読んで困ったこの改正ポイントについて一緒に見ていきましょう。

 

では、I'll be back.