ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

危険を予測する。ペーパーサッカー審判員にならないために。

久しぶりに運転免許証の更新に行ってきました。サッカー審判員の更新は年に一回ですけど、運転免許証の更新は5年に一回なんですから、そりゃ久しぶりになります。 筆者はいわゆるペーパードライバーなので自然とここ数十年優良運転者なわけであります。で、…

迷えるサッカー審判員のためのLINE

さてさて、皆さんの中で主審や副審に限らず試合中に「あれ?どっちのチームがどっちのゴールに攻めているんだっけ?」とか「やばい!後半になってハーフを入れ替わった瞬間に攻撃側と守備側の選手を間違えてオフサイドのフラッグアップしそうになった」なん…

主審の欲しいシグナル(=情報)を出す

本日は第96回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦をTVで観戦。 いや~見応えのあるいい試合でした。前橋育英高校、初優勝おめでとうございます。流通経済大柏の堅守もさすがでした。審判団の皆さまもお疲れさまでした。ナイスレフェリングでございます。 …

サッカー審判員と選手の間には深くて暗い 川がある・・・?

あっという間に新年です。 2017年の記事数過去最少の28でした。今年はまずこの記事数を早く超えたい・・・というのが年頭の抱負でございます。 さて今年初めの記事は「埋まるのか審判員と選手の溝」と題して判定と異議の「あるある」です。あくまで明…

「サッカーと音楽」シリーズ再再開のお知らせ。

とまあ、いつの間にやら前の記事から一か月以上経過しております。ますます筆が重くなっている一方で今年は4種以外のカテゴリーで過去最多の試合を担当させていただきました。なのでネタは豊富なはずですけど、ここまでの年間記事数は過去最少。 というわけ…

試合を。プロデュース。もしくは。いきなりステージ。(後編)

さて第四の審判員です。 皆さんがこの記事に興味を待たれるとしたら「今度、第四の審判員やるのだけど何やったらいいの?具体的にどのようにやったらいいの?」っていう動機からかもしれませんね。もちろん、その疑問にお答えすべく具体的かつ実践的なことを…

試合を。プロデュース。もしくは。いきなりステージ。(前編)

今週末も審判業務に従事。笛を吹かなきゃいけないところで吹けなかったことで反省。「苦手」なファウルっていうのがあるんですね。次回以降この辺のことを記事にしたいと思います。 さて、先日偶然録画で観たプレミアリーグのストークVSレスターシティ戦で珍…

ファウル = 「ズルい&危ないプレー」のズルい方について

前回から1か月以上経ってしまいました。最近は割と密度濃く実践の日々が続き、週末は忙しくしておりました。 そんな中久しぶりに自チームに帯同して4種での試合の副審を務め他チームの方の主審(3級の方も4級の方もいらっしゃいました)ぶりを偉そうに観…

「すっぽ抜けた」スローイン。その再開方法。

2年以上前にスローインの違反(「反則」ではない。実はここが重要なポイントです!)に関連して以下の競技規則について書いた記事を再び載せておきます(その記事はこちら → 『 「世界は我が表象である」けれど、勝手流はダメ~よダメダメ。 』) (関係な…

会場入りしてからキックオフまでの準備についての一考察

自チームの帯同にしろ協会から割当てにしろ審判員を務める場合は主審、副審が試合前に対面し挨拶をする、というのが通過儀礼のように思います(この時初対面なのか顔見知りなのかで会話内容やお互いの接触態度も違うでしょう)。 さて、この対面するタイミン…

ゴールになってもキッカーにキックのやり直しの機会を与えてはならないケース(ただし「例外」あり)。

久しく記事更新から遠ざかっておりましたけど、その間実践に励んでおりました。やはり夏場とくに今年のようにさらに過酷になったと思える湿度と気温の中での審判業務だと疲労が中々抜けきりません(単に歳ということか)。 さてそうこうしているうちに2016/1…

私論カテゴリー別サッカー審判法 傾向と対策

先月、今月と実戦の機会が多くあり、やはりあーだこーだと理屈をこねたり言葉を連ねるより1回の笛、1回の旗の経験から得られるものは多ございますと再認識した次第。 とは言いつつも今回も、またまた理屈をこね言葉を連ねてみます。 さてファウルをどうや…

ボールパーソンの役割とリスペクト。 そしてヘイトのない世界へ。

こちらの記事にたいして貴重な情報を頂きましたので以下そのままご紹介させていただきます → 「ボールボーイ(パーソン)に乱暴な行為をしたら・・・。」 2種・3種指導員 さんから頂いたコメントです 。 「はじめまして。 いつも楽しく読ませて頂いておりま…

サッカー審判員が桃太郎侍になる時。

先日BSプレミアムを見ていたらビートたけしさんの番組の再放送があり「殺陣師」のお仕事を紹介していました。時代劇には欠かせない立ち回りシーン。歴代のスターが紹介されておりましたけど、私がかって最も衝撃を受けて虜になった立ち回りは勝新こと勝新…

「サッカー審判やって凹んだら」2!

「サッカー審判やって凹んだら」っていう記事を今から3年半ほど前に書きました。 あれから私も進化して・・・とはなってないのですね。それどころかいつも書くように下手になっているのでは~と毎回審判業務終わる度に落ち込む次第です。なので、上記の記事…

試合中に熱中症になりかけたら。

先々週末の筋肉疲労も抜けないまま、週末もすべて審判業務とあいなりました。 で、特に厳しい気象条件だったのが日曜日でした。この日は勝手に曇りになるかなと思いながらも日焼け止めも塗り、塩飴、メープルシロップ入りミネラルウォーター、塩味のカシュー…

サッカー審判員のコンタクト

前回の記事(「 サッカー主審の「動体視力」の本当の意味 」)でコンタクトレンズを使用したことの効能を書きましたけど、重要なことを書き落としてました。 それは主審 ⇔ 副審でのアイコンタクトがクリアになったことです。実はこれが一番悩みの種だったの…

サッカー主審の「動体視力」の本当の意味

「 サッカー審判員の身体「矯正」 」でお伝えしながらも審判業務が雨などでキャンセルとなり「コンタクトレンズ・デビュー」がなかなか果たせなかったのですけど、GW中にようやくその機会が訪れました。 「 サッカー審判員の身体「矯正」 」でお伝えしなが…

ボールボーイ(パーソン)に乱暴な行為をしたら・・・。

まずはこちらの公式動画をご覧ください。 千葉が高橋と指宿のゴールで徳島を下す【ハイライト:明治安田J2 第10節 千葉vs徳島:Jリーグ.jp 今回の場合実際の事象を正確にご理解いただくために、文章では事細かに再現いたしません。さて、この事象を目にし…

ボールがオフサイドラインになっている場合の判定 「忖度」してはならない!

自分も以前から(未熟さゆえ)「難しいなあ~」と思っていた判定の例が、かつーさんの記事にありました(こちらです → 「2017UCL準々決勝2ndレグ R.マドリー対B.ミュンヘン 」)。 一番最後のオフサイドの反則「誤審」のケースとなったクリロナ選手のハット…

オフサイドの反則。再開場所に隠れた競技規則の「落とし穴」(後編)。

とかなんとか言っていたら?1週間経ってしまいました。 さて前回記事にした事象はこういうことでした。 1)副審の目の前(ニアサイド)でオフサイドポジションにいた攻撃側選手に向かって味方からパスが出た。 2)その選手は自分がオフサイドポジションに…

オフサイドの反則。再開場所に隠れた競技規則の「落とし穴」(前編)。

昨日の日産スタジアムで行われたJ1リーグ第6節横浜FマリノスVSジュビロ磐田の試合を見ていて「おや?」と思うシーンがありました。 それはA2の方(多分、作本貴典さん?)がオフサイドの反則でフラッグアップしたシーン。副審の目の前(ニアサイド)…

サッカー審判員の身体「矯正」

さて3年以上前になってしまったこちらの記事「 普段メガネをかけているサッカー審判員は信用できない!? 」。 そうなんです、こう書きながら私は以後も引き続き裸眼で審判業務を行っておりました。で、その間も輪郭のはっきりしない状態で判定を行っていた…

新シーズンまもなく 

筆者は普段メガネをかけておりますけど、近年は老眼のため手元が見辛いため、おでこの上にメガネを載せていることがほとんどです。でも今朝自宅を出る前にメガネを見失いそのまま出社したら・・・もう帰宅時には周囲の風景がぼやけて輪郭がはっきりしていな…

サッカー交代の手続き - まずはここに気を付けろ!の巻

主審、副審、そして第4の審判員として競技者と交代要員を入れ替えること(=つまりは「交代」)はどなたでも経験のあることだと思います。でも、イマイチその進め方がよくわからないなあ~と思うこともあるのではないでしょうか? 思うに達成しようとするこ…

主審の判定スキルが飛躍的に向上するの術(・・・かもしれない)

3級審判員の私達の場合、1級審判員の方々と組んで試合を担当させて頂くことはありませんけど、2級の方やより上級を目指す3級の方々と組む機会は頂きます。やはり上級の方とご一緒させていただくと色々な意味でとても勉強になります(お叱りをいただくこ…

サッカー審判員が会場についてからフィールドに入るまでやるべきこと。

さて、週末に3種の副審を担当したところ・・・前回の「串刺し」と全く同じ状況に。 さっそく前回で書いたことを実践し、オフサイドラインからずれて後方に回り込みタッチラインとボール全体との位置関係を見極めた・・・かと言えばそうではなくオフサイドラ…

副審のポジションにおける「串刺し」 ー オフサイドラインのキープの例外

主審のポジションの悪さを指して「串刺し」という言葉をよく使いますよね。なにげなく使っているこの言葉。人によってはどのようなポジションなのか具体的にイメージできていないかも?(例えば審判経験のまだまだ少ない方等)と思うときがあります。 以前主…

主審の承認なしにゴールキーパーと入れ替わったら・・・新規則 vs 旧規則

さてさて、多分4種においても4月になれば新規則(2016/2017)を自動的に適用しての試合が開始されると思います。思いますというのはこの辺、実に曖昧に進められているのが現場の感覚。 今に至っても私は必ず担当する試合前に本部運営担当者の方に確認しま…

「奇跡のレッスン」 サッカー審判編!(後編)

かなり以前の話になるのですけど筆者の次男と同じチームにいた子が明らかに試合中畏縮している姿を見たことがあります。怖がっているんですね、失敗を。もっと正確に言えば「失敗=コーチの言う通りのプレーが出来ないこと」によってコーチに怒られることに…