ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカー審判員が試合を壊す時。

はじめまして。小学生の試合を中心に活動するサッカー新人3級審判員です。審判員デビューを飾ろうとしている方々やサッカー審判に?を感じた全ての人に贈るサッカー審判員の赤裸々な活動日誌です。

 

今日も酷暑でしたね。そんな中、午前中は中学3年生の次男の公式戦を見に行きました

(ちなみに筆者は車を所有してないので移動はすべてMTBです)。

負けたら即引退、一歩手前の試合です。その割には皆元気がない。顧問の先生が張上げていた「(点を)とりに行くんだろー!」の声が少々空しく響いてました。ますます気温が上がる中、運動量の全く足りない次男を見てイライラ。こちらの血圧も急上昇です。

こんな時はレフェリングにもついつい不満を言いたくなるもの。しかしここはターミネーターのようにクールにならなければなりません。次男のチームのFWの子たちが何回もオフサイドの反則をとられてしまいます。お母さん応援団からは「えーえ?」の不満の声も。しかし相手チームのデイフェンスラインの制御が見事でことごとくオフサイドトラップにひっかかっているんですねこれが。副審の方もちゃんとラインをキープしてみてます。

今日は全員4級の方たちで他の学校の顧問の先生達でしょうか。主審の方も競り合い時のプッシング、ホールディングのファールを見極めたり繰り返し違反へのイエローカード提示などよくゲームコントロールが出来ていました(偉そうで失礼)。

しかし一つだけ「あ~それはダメでしょ~」の場面が。後半25分頃(試合は30分ハーフ)次男のチームが覇気なく2点ビハインドしていた時のこと。ちょうど次男が相手チームハーフ側でクイック・リスタートのスローイン。その時です「ピー!」と主審の笛。相手チームの選手交代を要請する声が本部席(第四審判の代わり?)から。

これでスローインはやり直しになりました。これはスローインの時のこと。では同じアウトオブプレーでのフリーキックの再開時に起こったらどう思いますか?直感的に違和感おぼえませんか?特に負けているチームが攻め上がっている後半のゲームの流れで、本来クイック・リスタートを保障する立場にある主審が勝っているチームの選手交代を認めるためにクイック・リスタートを無効にしてしまう場合は。

以下はイエローカードの対象になる7項目の反則のひとつです。

 

警告となる反則

●プレーの再開を遅らせる。

 

まあ、これが原因で試合に負けたわけでもなく、試合全体への影響はなかったと思います。でもサッカーの魅力であるスピードある展開を主審自らが潰してしまう。大袈裟にいえばこれが

「サッカー審判員が試合を壊す時」になるわけです。

 

今日の試合でいえば:

○主審は選手交代時のタイミングについてクイック・リスタートを阻害する場合は認めない旨を第四審判員に伝えておく。

第四審判員もアウトオブプレーになったら自動的に交代要請の声を上げるのではなく試合の展開に留意する。

ことがポイントだったかもしれません。

 

かくなる私も「やっちまった」経験は数知れず。偉そうなことは言えません。

このクイック・リスタートについてはこれからも何回か書きたいと思います。

しかし次男も明日負ければ即引退。3年間の意地を見せんか―い!

ではI'll be back.

*追加特記:こちらの記事に対してのフォローアップ記事があります。ぜひお目通しください。→ 「 ターミネーター 新起動  「サッカー審判員が試合を壊す時。」を壊す!(後編) 」