ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカー審判員は歌舞伎役者

本日、中学三年の次男が引退しました。技術力に大差ないチーム相手に気持ちで負けていました。ボールに向かう気持や運動量も足りないなど言いたいことは山ほどあります。でもそれは自分で気付くしかない。サッカーコーチでない私はこれから毎日の日常生活で彼と向き合って「取り組む姿勢」の大切なことを行動で示せればと思います(説教くさくなりましたね)

さて本日の試合では3級審判員の方が主審を務めていらっしゃいました。さすが3級審判員!と手放しで言えないところが審判の難しいところです。基本的なことで気になったポイントがありました。それは:

1)キックオフ時のポジション

2)カードの提示の仕方

 

の二点です。

 

1)は「サッカー競技規則2012/13」の「競技規則の解釈と審判員のための

ガイドライン」81ページに図がありますのでご参照ください。

本日の3級審判員の方は、あろうことか守備側(キックオフするチームと反対のチーム)ハーフに位置されてました。ポジションに「絶対正解」はありません。しかしまず基本的な位置取りをおぼえ実行することは、少しでも審判技術の向上を目指す方には必須要件です。そしてポジションには必ず「そこに位置すべき」理由があります。ポジションうっかり忘れてたのかな~?まさか。

(ちなみに同期の3級審判員のKさんにこの話をしたら「そもそも実技研修で指摘されなったんじゃないの」と言ってました。Kさん、そりゃないと思いますよ。)

 

2)は競技規則152ページにある「主審のシグナル」として西村主審のお手本写真が出ています。

本日の3級審判員の方はイエローカードを(理由はたぶん「反スポーツ行為」で「直接フリーキックとなる7項目の反則を無謀に行った」ため)自分の肩ぐらいの高さで示してました。正しくは上記お手本写真をご覧ください。これ、私も実技研修の最初の頃にやってしまってインストラクターの方に注意されました。「もっと堂々と自信を持って出しましょう」と。(カードの提示の仕方にはその他注意すべきポイントがあります。そしてその提示の仕方も寸分たがわず西村主審のお手本通りでなくてもいいんです。それはまた後日)

 

上記ポジションにしてもカードの提示にしても、その理由や目的をしっかりと理解することがまず大切です。でも審判として「形から入る」ことも実はとても重要なんです。審判のシグナル、ポジションの取り方、しぐさ(走り方など)どれを取ってもその形ひとつで「こやつできる」と思わせることもできるんです。

舞台に立った歌舞伎役者のように見られていることを意識してください。誰から?それは、競技者、交代要員、チーム役員、観客そして忘れてはならないチームを組んでいる副審や第四審判員からも見られていることを。審判にとってその見かけから醸し出される信頼感って大切な資質なんです。

審判は歌舞伎役者のごとく型を覚えましょう。でも主役はあくまでプレーヤーですけどね。そう主役はプレーヤーです。

明日は市内の小学生公式戦で主審を務めます。

 

ではI'll be back.