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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

地味なプレーオンのすすめ

TVでセリエAのミランVSユヴェントス戦を見てました。

 

前半25分でコーナーキックを得たミランがそのまま、ゴールエリア周辺の競り合いの中でヘディングでゴールを決めた!と思われました。ところが、結果ノーゴールの判定でそのまま速攻反撃くってあわやユヴェントスにゴールされそうになって・・・別にミランファンではないので肩を持つわけではありません。でも、スロー再生見ると完全にゴールですね。

ボールの全体がゴールラインを越えてます。

 

副審はちゃんと真横から見ているようですけど、難しいんですよね、この見極め。なんせユヴェントスブッフォンゴールラインを越えた地点で見事にキャッチしてかき出してますから。この間1秒あるかないかでしょう。

 

試合を左右する判定です。(今日はゴール横の審判はいなかったし。でもなんかこの「5人制」ってカッコ悪いという印象です)ほんとうにこわいな~。

 

で、本題は、このプレーでなく。プレーオン。主審の方もたくさんプレーオンかけてました。でも肝心のところで・・・。

 

ユヴェントスの選手がハーフウエーライン手前でサイドの味方選手に大きな攻撃のチャンスになるナイスなパス出したとき、チャージされました。

 

で主審はこれにすぐ笛吹いてイエローカード提示。うーん、たしかにアフターで後ろからの危険なファールですけど、こここそプレーオンでしょう。

 

これ見ると『プレーオンの神様』で書いた山本雄大主審のプレーオンの適切さが際立っています。

 

こんな、プレーオンかけてみたい・・・と思っても、まずはステップを踏むことが大切。それは『無理してプレーオンしてませんか?』の回でも書いたように、まずはファールを見極めとれるようにすること。笛を吹けるようになるということです。それからプレーオンを覚えても(逆にファールとれないのにプレーオンしていると、「流しの審判さん」と呼ばれます!)遅くないです。

 

で、プレーオンの事始めとして「おすすめ」なのがホールディングが発生したときにかけるプレーオンです。

 

どうしてもプレーオンと聞くと、攻撃選手がファールを受けて倒されて、その選手から出たパスを味方選手が受けてすばやく大きなチャンスになる…という画像が浮かびます。これを「派手」なプレーオンとするとプレーオン初心者におすすめなのは「地味」なプレーオンです。

 

例えば、ボールをドリブルしながら攻め上がっている選手の腕や肩に、並走して走っている守備側選手の手がかかり押さえつけている状況。ここでまずは抑止として「手を使わないよ!」と注意するのもありです。でも、これをホールディングと見極めたら、そして同時にファールを受けている攻撃側選手が「プレーしたがっていたら」すかさず「プレーオン!」です。

 

これによって、ファールを受けた側にもファールをしている側にも「主審は流してないし、ちゃんと見ているよ。ファールだけどアドバンテージを採っているよ」というメッセージの発信になります。

 

このメッセージ発信がとても重要です。これによってファールを見逃さない主審の存在を全選手、ベンチ、観客に意識してもらうということです。

 

さて、ホールディングは直接フリーキックとなる反則の中で、不用意とか無謀とか、過剰な力とか程度に関係なく、その現象がみられたらファールが成立します。

 

ですからファールを受けた選手が倒れない、スピードがさほど落ちずに走っているといってもファールです。で、このとき笛を吹くかの見極めは『無理してプレーオンしてませんか?』の回で書いた以下の三つのポイントに照らし合わせて判断してみてください。

 

とくに試合中は3)の見極めが重要です。

 

1)直後に他の味方選手がボールをコントロールできているか(できる可能性があるか)

2)プレーを続行した方がファールを受けた側にとって「得なのか?」(「損にならないか?」)

3)ファールを受けた側の選手はプレーを続けたがっているか

 

この3)を無視して笛吹くと「えー!なんで笛吹くのーもーう!」ってなことになりかねません。

 

まずは、このような「地味な」プレーオンにチャレンジしてみましょう。

(玄人好みのプレーオンとも申しましょうか)

でも、プレーオンのコールは大声で、そしてシグナルはわかりやすく明確に。

ここは、どのようなプレーオンの場合でも常に派手に行きましょう。

 

最後に、くどくなるになるのを覚悟で書きますと、まずは何よりもファールを見極める「技術」を磨くことが重要であることがお分かりかと思います。

 

では、I'll be back.