レッドカードは、どのポケットに入っているの?
本日は仕事関係のイベントで、双子の可愛い男の子たちに出会いました。
元気に一時も動くことを止めない彼ら。幼稚園の年長組で、どうも2人ともサッカーをやっているとのこと。今まで話しかけても遊ぶに夢中で動くのをやめようとしなかったのに、「おじさんサッカーの審判やっているんだよ」と言うと興味津津の様子。
で、そこでクイズを出しました。「イエローカードは右の胸ポケットに入れてあるけど、レッドカードはどこにいれてあるか知ってる~?」2人とも今までにない真剣な顔で考えてます。
正解は「お尻のポケット。」
双子のお兄ちゃん「お尻!お尻に入れてんの?お尻はまずいよね~。」
私(心の中で)「(いやいやポケット。はは)」
さて、このイエローカードを右胸ポケットへ、レッドカードをパンツの後ろ(お尻側)の右ポケットへは定番だと思います。3級審判員になるための講習会でも教えてもらった配置です。
ただ、必ずこのようにしなければならないというわけではありません。ちなみにYouTubeでレッドカード提示の画像を検索してみると上記のようにパンツの後ろポケットから取り出す主審の方もいれば、左胸のポケットから取り出す主審の方もいます。
2010年ワールドカップ南アフリカ大会で西村雄一主審が2枚目のイエローカードを同じ選手に提示した時は、左胸に入れてあったブッキングカードを開いて(イエローカードをすでに提示した選手の番号を確認するような仕草の後)ブッキングカードのホルダーに挟んであったレッドカードを取り出しました。
右胸ポケットにイエローカード、パンツ後方の右側ポケットにレッドカード、左胸のポケットにブッキングカードホルダーに挟んだイエローカードとレッドカードをもう1セットというのが私の場合の標準装備です。
Jリーグの主審の方では、イエローカードを胸ポケットとお尻側のポケットに一枚ずつ入れている方もいらっしゃるようです。選手が興奮している場合、提示するまえに選手を落ち着かせるために、わざと間を開ける場合は後ろポケットから提示するなど、なるほど間違えないように別々の場所へ入れておくということだけでなく色々なテクニックがあるもんですね。とても勉強になります。
4級審判員だったときは(予算の関係で)イエローカードとレッドカードをホルダーに挟んだものワンセットだけだったので、動作がもたつく時もありました。落ち着いてゆっくり提示するのと、もたつくのでは全く異なる印象を選手にもベンチにも観客にも与えます。いつでもスムーズに出せるような位置に入れておきましょう。
カードの出し方(動作)にも色々な「テクニック」がありますので、それはまたあらためて!
では、I'll be back.