「やっちまった」と「勝っちまった」 - どちらもその後が大切。
本日は怪しい空模様のもと、所属チームの交流試合へ。
15分1本だけ小学校3年生の試合で久しぶりに副審やって感じたところは、やはり週一回はやってないとだめだな~ということ。大きなミスは無かったように思いますけど、2列目からの飛び出しを待たずしてフラッグアップしてしまったかもしれません。低学年をなめてはいけません。FWの子達オフサイドラインぎりぎりでいい動きしてたよん。
さて只今J1第10節大宮アルディージャ VS セレッソ大阪の試合をTVで観ております。
雨も降っているので気温が17℃台でも体感上はもっと低く感じるのでは。このような気象条件でのレフェリングの難しさは、滑りやすい足元でのファール、ノ―ファール判断もあるかと思うと同時に単純に視界も悪く(感じられる)なることが挙げられます。
ということが理由でもないでしょうけど、セレッソの選手がペナルティエリア外側で放ったシュートがもろに大宮の選手に当たってゴールラインを割ったのに吉田寿光主審の判定はゴールキック。
副審の川崎さんも見えなかったのかシグナルしてなかったように画面では見えましたので吉田さんが自分が見た事象を元に決定されたのでしょう。画面上アップになった吉田さんの表情がいまいち「自信を持って」決定したかのように見えなかったのが気になりました。(あくまでも私の印象ですよ)
で、リプレイを見て吉田さんの「誤審」を指摘するのが趣旨ではありません。これ私なんかよくやってしまうことです。ゴールキックをコーナーキックにしたり、その逆もしかり。原因は色々とあります。(私の場合は吉田主審と比べものにならない稚拙なレフェリング技術のせいですけどね。こちらをご参照 → 「何のための集中? サッカー審判員の認知科学!?」)それで今回はこの「やっちまった」あとのレフェリングが重要というお話。
以前にも書いたように、どうしても「やっちまった」後は、特に選手やベンチから異議があった場合(ここでイエローカードの提示や注意はなかなか難しいところ)は、なおさら引きずってしまって集中力が落ちがちになります。
私の場合もこの「やっちまった」が頭から離れず、いつまにか次の「誤審」を招いたりして・・・やはり審判員に必要なのは単純にいえば、まずは体力&集中力。
この二つはコインの表裏。体力が落ちれば集中力も落ちます。そして集中力が落ちればすべての判断や動きも鈍くなります。
ここはぜひ田中マー君を見習ってランナーを塁に出した、失点した直後こそ帽子の庇を持って帽子を深くかぶりなおして集中力を再度高めるのです。まさにこれは自分との戦いなのですよ。(ちなみに炎天下など、審判員の帽子の着用は認められています。と言っても、なかなか公式戦でかぶっている審判員の方を見たことはまだありませんけど)
あと、ココだけの話?「やっちまった」と思っても、おくびにも出さず冷静に毅然としてシグナルを出し&笛を吹きます。この直後の立ち振る舞いは周囲からの信頼感を失わないためにもとても重要です。もちろん自分の「さし間違え」を正す時も堂々していましょう。これも必要なのは集中力です。
集中する秘訣、こんど先輩レフェリーの方々にも直接お伺いしたいなと思います。
さて、いきなり話が飛んで、今日のトップニュースはなんといっても徳島ヴォルティスがヴァンフォーレ甲府 を降して、やっと一勝したことでしょう。
おめでとう!ヴォルティス!!(優勝したみたいだな・・・。)
さて、まさかシーズン通じてこの勝利が唯一の勝ち点だったなんてことは・・・ないですよね。この後(次節)がとても大切。勝利の秘訣?集中力!!
では、I'll be back.