オールクリア!走路には誰も侵入させるな!
先々月8人制の試合で審判(A1)を務めたときのことです。
主審は同じ3級の方。このとき本部席にいた運営担当(?)の方が第四の審判をやられるとうことで、特に交代時のサポートを行ってくれました。
で、試合が始って二人の選手が交代ということになり、ちょうど片方のチームが相手ハーフ奥深くまで攻め入った時に私はA1としてハーフウエーラインをオフサイドラインとして監視していました。
その時私の背後で第四審判に導かれて、その交代要員の二人が移動した位置が・・・あれれ?そこはマズイよ。副審が移動するライン上、私の右手側だったんですね。
「ちょと下がって」と右手でジェスチャーしながら二人を私が走るライン上から移動させようとしているわけですけど、二人とも今一つ「何のこと?」って感じで分かっていない様子。そもそも第四審判の方も、その位置に選手がいることに全く違和感を覚えていらっしゃらないようで、「ちょっと二人を下げてください。私の左側からフィールドに入らせてください」と言っても「?交代ゾーン内ならどこからでも入っていいんですよね??」というお返事。うーん、そりゃそうですけど・・・。
8 人制サッカー競技規則
交代ゾーン:自由な選手交代のため、ベンチ側のタッチラインのハーフウェーに6m の
交代ゾーンを設ける(ハーフウェーラインを挟んで3m ずつ)。
そうこうするうちにGK以外はインプレー中でも交代できるのに主審の方がアウトオブプレー時に笛を吹いての交代手続きとしてしまい、第四審判の方の注意もそっちに向けられて、曖昧なコミュニケーションでそのままプレーを続けることに。
さて8人制の経験も少なく私の理解不足もあるかもしれないのでご存じの方にはアドバイス頂きたいわけですけど、この「(ハーフウェーラインを挟んで3m ずつ)」の交代ゾーンの設定には?です。
上記のケースで言えば私が気付かずに裏に抜けるFWの選手を追いかけるDFの選手についていこうとスプリント開始して交代要員に激突・・・となりかねません。
いずれにしても交代ゾーンの設定範囲の意図とは別に副審の走路ラインは飛行機の滑走路のようなもの。副審は管制塔から走行することを唯一認められた航空機なわけで試合中は何ものもその走路上にいるまたはニアミスを起こすことは許されません。
私自身も以前、ボールをとりに来た選手と全力疾走中激突したり、あるコーチの方は副審を担当中やはり近くで練習していてフィールドにボールが入りそうになったので追いかけてきた選手と激突して転倒、肋骨にヒビという事故になった時もありました。
というような経験もあるので副審の走路ラインに交代要員であれ誰かいるなんて絶対あり得ないわけです。審判経験のある方なら、すぐに走路を「オールクリア」させるはずなんですけど・・・あの第四審判の方??
テクニカルエリアが設定されない、第四審判もいない少年の試合などでは興奮してタッチラインぎりぎりまで出てきて指示を与えようとするベンチ役員とか、それこそ応援に夢中になっている保護者や一緒にきている幼児が副審の走路ラインぎりぎりまで迫るなんて事態もあり得ます。
フィールド内外に関わらず、またそれがだれであろうとサッカー競技に関わるすべての人の安全を守るのは審判員の任務であるわけです。そして、もちろん自身の安全も。
では、I'll be back.