ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカー審判員の諜報活動

本日は先週末に引き続き、自チームが参加したカップ戦での主審を2試合担当。

 

さて本日も色々と反省の多かった日です。それはまたあらためて書くとして今日のトピックは試合前の準備について。それは自分が担当するチームや選手のプレーを観察して特徴を事前に覚えて試合に臨むってことです。これは、いつも可能なことではないでしょうけど、リーグ戦とか複数同じチームのプレーを観ることができる状況ではぜひ、やっておきたいことです。

 

実際Jリーグ担当の審判員の方々は当然、最新の情報も含め各チームの戦術や各選手のプレースタイル等々、事前の打ち合わせでも情報を共有しながら要注意選手について確認しあったりしているようです。

 

で、今日の試合でも、体格がすでに中学生かと思われる馬力あるプレーをする選手がいました。で、彼の特徴は競り合いになると手を巧みに使うことです。それもかなり巧みで主審から死角になるようにユニフォームを掴む姿も堂に入ってます(苦笑)。

 

このようなプレースタイルは当然ファールですけど、この先このスタイルを続けていたら彼と同じ体格や馬力を持ったプレーヤーが増えるであろう中学生や高校生になると彼はまったく通用しない選手になってしまうでしょう。手に頼っていてはサッカーの技術は伸びませんからね。(こちらもどうぞ→「手のファールを見逃がすのは未来を潰すのと同じ」)

 

私が観ていた試合では、彼のユニフォームを掴むプレーや巧みなホールディングが見過ごされていました。

 

で2試合目に彼がいるチームの試合で私が主審を務めたわけです。当然彼を含め、対戦チームの情報も頭に入っているので重要なファーストファウルの見極めおよび未然にファウルを防ぐ(=手を使わせない等々)声がけに注力しました。

 

で結果、ヘディングの競り合い時における背後からのプッシングをファーストファウルでとることで主審のファウル基準を示し、その後も手によるファウルを中心に厳しくとっていくことで、注意していた「彼」もあれほど前2試合でやっていたユニフォームを掴む行為もなかったと思います。

 

まあ、審判員によってその行為を柔軟にかえる「ませ」具合もどうかなと思いつつ、やはりずるいプレーをさせない、危険なプレーをさせないということが審判員の重要な任務であることを再認識したわけです、はい。

 

もちろん、何の情報がなくても試合開始数分でチームの戦術や各選手のプレースタイルを把握してマンマネージメントによるゲームコントロールに活かすことができなければなりません。でも、私のように技術不足を「予習」で補うのもありだと思うわけです。

 

皆さんもぜひ予習されて審判に臨んでください。

 

では、I'll be back.