「サッカー審判員の笛の吹き方教えます」詐欺!?(前編)
3級審判員を目指しての最初の実技研修試合でのこと。インストラクターの方々から褒められることはひつもなく厳しいごもっともなご指摘をたぁ~くさん、いただきました。その中のひとつが笛について。
基本中の基本ですけど、要は「音が出ていない(弱い)」ってことなんですね。とほほ、そんなことも出来てないか~って感じで落ち込みました。
まず笛の持ち方を見せてと言われて、そうすると「笛の本体を持っちゃだめ」との御指摘。そう、笛の本体を指で挟み込むように持ってしまうと共振しなくなるので音が鋭く豊かなボリュームで響かなくなるんですよね。
写真があれば一目瞭然なんですけど、笛に付いているリング(金具で出来ている輪)。このリングを親指と人さし指とでつまむように持って笛の飛び出ているリングを通している輪の部分に若干、指の先端が触れている感じで持ちます(わかりますよね)。
これ一個の笛でやろうとするとグリップ力が弱くなるので、笛は2個にしてこれをいわゆるホイッスルフィンガー(もしくはリスト)を使って繋ぎます(ちなみに私はアディダスのホイッスルフィンガーを使用)。このホイッスルフィンガーを中指に通した状態で予備の笛を手のひらの中に握って、メインの笛を上記のように持つわけです。
笛2個は時計2個と同じく、どっちかが壊れた時の予備として。ただ、ホイッスルフィンガーで繋がっていると落して選手に踏まれた場合2個同時に破損するかも・・・ってそもそもフィールドに落すなんてことはあってはならないんですけどね。
次に笛のくわえ方や息の吹き込み方も指導していただいたような・・・。ただ急には改善されずで、その後も「笛の音出てないな~」のご指摘を複数のインストラクターの方々から頂き意気消沈。レベルガヒクイ・・・コンナコトデハ、サンキュウナンテ、ユメノマタユメ。で、何回か目のご指摘で「笛との相性や個体差もあるので笛自体替えてみたら」のアドバイスでそれまで使っていたドルフィンをやめてFOX40にしました。で、今現在まで私の頼れる相棒はFOX40です。
今は、たまに試合開始前のセレモニーでとり間違えてドルフィン吹いてもそれなりにちゃんと鳴っているようです。やはり「慣れ」の問題もあったような(まあ、そもそも壊れた時用にドルフィンもっているわけなんで鳴ってくれないと困るわけですけどね)。
お断りしておくと、最善策は同じ種類の笛を2個もってメインとスペアにすることです。例えば私の場合ならFOX40を2個。出来れば色違いにしておくとメインとスペアの笛が(=どちらが壊れた笛なのかが)直ぐ分っていいけどFOX40は黒しかないかもです。なぜ同じ種類かというと同一試合内で異なる音色になることでの違和感を選手に感じさせないためです。
さて、稀に笛を(昔の体育の先生のように?)首から下げて主審やられている方いますけど(昔はワールドカップでもそのようにしていた主審がいましたけど)それは危険なのでやめましょう。
さて、ここまでは基本的な笛の吹き方です。つまり審判員として力強さを感じさせる音量と鋭さで笛を吹けるかという基本のき、なわけです。これ、出来ていない方結構いますね。意識すればすぐ改善できますよ。
で、こうやって笛が鳴って来ると次に指摘されるのが「笛の吹き方が単調(一本調子)だな~」ってことです。これ今でも課題です。
例えばちょっとしたファウルでも選手交代でも、カード提示するようなラフプレーでも「ピッ―!」って同じ強さと調子で吹いているってことです。
ここまで要は:
① まずボリューム豊かかつ鋭い音を出す
② 状況に応じて吹き方を変える
ってことなんですけど、なんか①と②の間に要る様な・・・。
では、後編で試合前のセレモニーから終了までの笛の吹き方についてお教えします・・・うん?詐欺!?
では、I'll be back.