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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカー審判員の「裏の顔」。競技規則どおりにやったら試合にならないは本当か?

先週末は久しぶりに主審を務め・・・旗の見落とし2回。う~ん、いけません。

 

さて、今回は過去の記事でいただいたご質問への回答の再現です。

元記事はこちら → 「盃なのか?横顔なのか?

 

ここから引用:

ご質問およびコメントありがとうございます。実は今回の記事を書いている時から、頂いたような質問がくるのではと思っておりました。さて、まずご質問にある「キーパーがペナルティーエリア内で自分のものとしたボールを放したのち、他の競技者が触れる前にそのボールに手で触れた場合」は御指摘の通り間接フリーキックでの再開になります。これは議論の余地なしです。問題はどの時点で「ボールを放した」ということになるかです。文字通り手からボールを放しした場合でも「地面にバウンドさせる」とか「空中に軽く投げ上げたとき」は競技規則の解釈の条文にあるようにキーパーがボールをコントロールしている(=ボールを放していない)状態のひとつとなります。一方で「パント」という言葉はキックするために手からボールを落とすという意味なので言葉の意味だけ追うと空中に軽く投げ上げる「トス」とは動作内容が異なります。(でも実際の動作は「トス」に近いですね)。ですので、パントキック動作に入ろうとボールを空中に投げることが上記の条文に該当するというより、パントキック前にボールを投げ上げる動作の時点ではまだボールを放す一連の動作が完了していないので、それを再びキャッチすることは「放した=コントロールしていない」ボールに触れることにはならないというのが私の見解です。(キックを空振りしたらボールはすでにコントロールされていないと私は見做します。なぜならキックされた時点で(それが成功しようが失敗しようが)動作は完了したということです)これをもってKumaさんのチームの試合を担当された主審の方の判定が間違っていたとは言えません。どのようにキーパーがボールを放したかどの時点でキャッチしたかによって判断の仕方も異なるからです。パントキックするために手から放したボールにチャレンジするもしくはその動作を行っているゴールキーパーにチャレンジする(しようとする)ことは議論の余地なく反則です。一方で、もし今100人の3級審判員に私の見解に賛成するかと尋ねたら全員が賛成することはまずないでしょう。(ちなみに私の所属チームの3級審判員の仲間の見解は私と同じでした。)

さて、ここまでは競技規則に沿った解釈について書かせていただきました。ここからはパントキック動作に入って一度ボールを空中に投げてからキーパーが再びボールをキャッチした場合の主審の対応についてです。これもあくまで私が審判インストラクターの方々やアメリカやイギリスなど各国で審判をされている方々から得た知見としての対処方法であって、絶対に正しいということにはならないことをお断りしながら書きます。結論からいうと上記のケースで事象が私がご説明した通りであるなら私が主審の場合には反則とはしません。6秒ルールを意識しながら速やかにボールをリリースさせて試合続行です。これは以前にも書いた「柔軟な対応=競技規則を自動的に適用するのではなく、その精神と事象の背景を鑑みて規則の適用例外を認める」のひとつというのが私の(そして多くの先輩審判員の方々から得た)審判方です。(繰り返しになりますがKumaさんが経験されたケースにおける主審の方の対応を批判しているわけではありません)この対応のベースにはサッカーという競技の魅力を最大限引きだすために選手の技術レベルや発達ステージを審判員は考慮すべきとの考えがあることは言うまでもありません。ちょっと、長くなってしまったのでこの辺のことはまたあらためて記事にさせていただきますね。

多分、ご満足いただける回答にはなっていないと思われますことご容赦ください。

 

引用ここまで。

 

この時に私が強調したかったのは「柔軟な対応=競技規則を自動的に適用するのではなく、その精神と事象の背景を鑑みて規則の適用例外を認める」ということです。

というわけで前回ちょっと触れた「競技規則の運用とコモンセンスの適用」について次回書いてみたいと思います。

 

では、I'll be back.