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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカーにおけるフィールドとグラウンドの違い

さて、今回のようなタイトルですと、またまた何回かの冗長なシリーズになるとをご心配(?)される方もいらっしゃるかと思いすけど、心配ご無用・・・短めにまとめます(のつもりです、ハイ)。

 

先日、U15以上のカテゴリーの試合で主審を務めたときフィールドについて考えさせられたことが二つありました。

 

一つ目は、「ボール出して、出して!」という選手達の声に振りかえると、足がつってしまった相手チームの選手がグランドに倒れていて痛そうにしている。で、その選手が座り込んでいるのはハーフウェーライン寄りのタッチラインの外。つまりフィールドの外なんですね。

 

直後に第4の審判員の方とベンチ役員の方がケアされていました。「ウーン、カッテニ、フィールドノソトニデテイル」。

 

瞬時の判断でイエローカードは出さずにそのまま笛を吹いてスローインで再開。

 

さてフィールドの位置づけを一番よくあらわしているのが次の規則ですね。

 

第12 条 ファウルと不正行為

警告となる反則
競技者は、次の7 項目の反則のいずれかを犯した場合、警告され、イエローカードを示
される。
(中略)
●主審の承認を得ず、フィールドに入る、または復帰する
●主審の承認を得ず、意図的にフィールドから離れる

 

上記の競技規則を適用せずに、今回はイエローカードを提示しないと判断したのは:

 

1)「意図的に」離れたのか「偶発的に」離れたのかが不明。

2)その不明点をサポートして欲しい第4の審判員の方が本部を兼ねていてそのリーグ戦の運営にも精通している。その方からとくにシグナルなし。

 

という2点を考慮したからです。

 

またA1を務められたのが会場を提供したU12のチームのコーチの方ということもあり、サポートを得るのが難しいということもありました(ただし、ここは事前の打ち合わせでどこまで求めるか(求めるべきか)をきっちり決めておくべきでした)。

 

その時は多分イエローを提示したら「へぇ?」となっていたように思います。ただ判定の一貫性を考えなおしてみるとこの判断は良くなかったかと思います。つまり身体の不具合でも勝手に(=主審の承認を得ずに)フィールドを出てはいけないわけで、後日同じ状況でその選手が警告されたら「えー、この前の試合でも外に出たけど主審は何にもいってなかたのに~」となる可能性があるからです。

 

さて二つ目の事象

 

何点目かのゴールが決まったときのこと。A1の方とアイコンタクトして問題なく得点であったことを確認しました。そして試合後、その方が「実はあのゴールが決まる前に最終ラインだった守備側選手がゴールネットの中に入って(つまりゴールポストの間にあるゴールラインを越えたエリアに位置している)、オフサイドをアピールしていたのですけど、身体の全体入ってなかったのでフラッグアップしませんでした」と仰りました。

 

一瞬、何のことかと思いましたけど、すぐに分かりました。つまりゴールキーパーだけ残してその守備側選手は「後方から2人目」にならないようゴールの中に入った、つまりフィールドの外に出たということです(結果は出てなかったようですけど)。よってゴール寄りの前方にゴールキーパーしかいない位置にいた得点を決めた攻撃側選手はオフサイドポジションにいたこととなり、ボールに触れたのでオフサイドの反則というわけです。

 

この場合守備側競技者とA1の方の理解(=誤解)が合致していて危うくゴールを取り消す可能性もあったということです。うーん、こんなこともあるんですね。勉強になりました。

 

A1の方には下記解釈をお伝えして、正しい理解をしていただきました。

 

競技規則の解釈と審判員のためのガイドライン

第11 条 オフサイド
違反
(中略)
どのような理由があっても、主審の承認なくフィールドを離れた守備側競技者は、オフ
サイドの判断のため、プレーが次に停止されるまで、自分のゴールラインかタッチライ
ン上にいるものとみなされる。その競技者が意図的にフィールドを離れた場合は、ボー
ルが次にアウトオブプレーになったとき警告されなければならない。

 

それにしてもです。今回のように得点かどうかの監視、ゴール前での競り合いの監視に加えて「意図的にフィールドを離れた」かどうかを瞬時にかつ同時に判断するのは難しいと思います。プレーの流れでなく「意図的に」ゴールの中(=フィールドの外)に入る(出る)ことを考える選手がいること自体・・・勉強になりました!

 

再度確認するとフィールドおよびその周辺は主審の管轄下にあり人や物がフィールドの中から外へ、そして外から中へ移動する場合には原則、主審の承認が必要という常識に加え、フィールドの中や外での位置づけを勝手に移動することで選手が自分の都合のいいように変更することは出来ないということです。

 

さて今回のタイトルへの「回答」を一応記すと、

 

フィールド=3D

グラウンド =2D

 

ともなります。

 

つまりフィールドはタテ、ヨコそして高さからなる空間です。それは2本のタッチラインと2本のゴールラインという境界線で囲まれた空間です。

 

そしてグラウンドは文字通り、地面となります。フィールドの表面はグラウンドの一部です。なぜならフィールドの外の表面もグラウンドなので。

 

いずれの場合も審判員はフィールドおよびグラウンドと競技者(の身体の一部)やボール(の全体)の位置関係を正確に把握して判定を下します。

 

この3D,2Dの概念が一番わかりやすい次の競技規則を載せて今回の〆とします。

 

第15 条 スローイン
スローインは、プレーを再開する方法のひとつである。


スローインは、グラウンド上または空中にかかわらず、ボールの全体がタッチライン
越えたとき、最後にボールに触れた競技者の相手競技者に与えられる。


スローインから直接得点することはできない。
進め方
ボールを投げ入れるとき、スローワーは、
●フィールドに面する。
●両足ともその一部をタッチライン上またはタッチラインの外のグラウンドにつける。
●両手でボールを持つ。
●頭の後方から頭上を通してボールを投げる。
●ボールがフィールドから出た地点から投げる。


すべての相手競技者は、スローインが行われる地点から2 ⅿ( 2 ヤード)以上離れなければならない。


ボールは、フィールドに入ったときにインプレーとなる。


ボールを投げたのち、スローワーは他の競技者が触れるまで再びボールに触れてはなら
ない。

 

 

 

では、I'll be back.