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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

「緊急覆面座談会」 Part1-サッカー審判員が本音で語る!?「2016/2017年競技規則の改正」

司会 「こんにちは皆さん。本日は『2016/2017年競技規則の改正について大いに語る』と題して急きょ、それぞれの現場で活躍されている5人の審判員の方々にお集まり頂きました。えー皆さんよろしくお願いします」

 

審判員一同 「よろしくお願いします!」

 

審判員Q 「えっーと、じゃあ最初に私から、えーお話しさせていただくとですね、まず協会からの通達にもあったように『三重罰』のケースがより限定されたってことが大きな改正点だと思うんですよね」

 

審判員R 「さ、さんじゅうばつ?ってなんですか??」

 

審判員Q 「あなたねぇー審判員やっててそんなことも知らないんですかぁ。ペナルティエリア内で決定的な得点や得点の機会の阻止をやった競技者が退場になって、相手チームにペナルティキックが与えられて、かつ退場になった競技者が次の試合に出場できなくなる、この3つの罰を『三重罰』っていうんですよ。わかりました?」

 

審判員R 「なるほど。そういうことなんですね。」

 

審判員T 「私なんかほとんど4種の試合を担当しているので「警告」や「退場」を次の試合にまで持ち越すことなんかほとんどないんですけどね・・・。そもそもペナルティエリア内でファウルしたら『決定的な得点や得点の機会を阻止』かどうかにかかわらずペナルティキックを与えられるわけですから、ペナルティキックが罰のひとつというのも、なんか変というか・・・」

 

審判員Q 「いいですか、とにかくこの『三重罰』になるケースとならないケースの見極めが大変になると思うんですよね。例えば『相手競技者を押さえる、引っ張る、または押すという反則』の場合は退場になるので『三重罰』なんだけど、そもそも押すって行為は手だけでなく背後から体使って押すこともあるけど、この場合チャージともとれるし、その上同時に守備側競技者の数と位置とかその他もろもろの状況を瞬時に判断しなければならないなんて正直大変ですよ」

 

審判員P「私はね、ちょっと違う意見なんですけど、そもそも今回の改正での一番のポイントは『第12条 ファウルと不正行為』にある『決定的な得点、または得点の機会の阻止』だと思うんですね。で、ペナルティエリア内で反則が起きた場合、その反則が不用意以上無謀以下のチャージとかタックルなら退場じゃなくて警告になるわけですよ。まあ、手が使われることを前提として抑える、引っ張る、押すのファウルに対してはより重い罰を与える意図で警告ではなく退場としたのでしょうけど、この見極め結構大変ですよ」

 

司会「・・・Qさんとほぼ同じ意見でしょうか。えーSさんは今回の改正についてはどう思われますか?」

 

審判員S「えーっとですね、改訂文全体に目を通してみて言えることは、いいところもある、わるいところもあるって印象ですね」

 

審判員Q 「いいですか、今回の改正は国際サッカー評議会の130年におよぶ歴史の中で最大の改正なんですよ。いいですか、その中で最大のポイントは『三重罰』にかかわる部分の改正なんですよ。ただでさえね、ペナルティエリア内でのファウルの判断は難しいのに『三重罰』になる場合とならない場合を見極めるわけなんですよ。これは現実大変ですよ」

 

審判員T「判定も大変そうなんですけど、4種の場合ベンチ役員の方も含めて今回の改正点を理解されているか、その辺が心配と言えば心配なんですよね・・」

 

審判員P「私はね、ちょっと違う意見なんですけど、今回の通達によるとペナルティエリア外での『決定的な得点の機会の阻止」の場合は今まで通り競技者は退場となるんですよね。これね、揉めそうですよ、ペナルティエリアの内か外か?、犯したファウルの種類は何か?、その時の状況は?を一瞬のうちに判断ですよ。揉めるポイント満載ですよ。」

 

司会「えーっとQさんと同じ懸念ですかね。Sさんはどうでしょうか?」

 

審判員S 「皆さんね改正、改正って仰ってますけどこれはね改訂なんですよ、ですからね、いいところもある、わるいところもあると思うんですね」

 

審判員R 「やっぱり、協会の研修に積極的に参加して改正点について理解した方が・・・」

 

審判員Q 「なに悠長なこと言ってるんですか、日本フットボールリーグの 6月18日の試合から新しい競技規則の適用開始日なわけですよ。もう『三重罰』の部分なんか絶対に理解してないとまずいわけ。わかります?絶対に揉めますよこれ。」

 

審判員R 「とはいえやはり上級審判員の方とかインストラクターの方に質問したり解説頂いたりすることが勝手な解釈をしたり誤解をしたりしない上で大切かと思うわけで・・・」

 

審判員 P 「 私はね、ちょっと違う意見なんですけど、フェアプレーを確保するためにと言いながら程度の差じゃなくてファウルの種類で警告だったり退場だったりと異なる処置になるってのは揉めそうですよ。」

 

審判員S 「ですからね、今回の改訂はすべて俯瞰してみると、いいところもある、わるいところもあるというのが偽らざる気持ちなんですね」

 

審判員T 「4種の場合ですと、少なからずな審判員の方々はそもそもホールディングのファウルをきっちりとれるかどうかってことからスタートしなきゃいけないレベルでもあるわけなので、そこに今回の改正が入ると・・・色々な課題が見えてきますね」

 

審判員R 「やはり協会の割り当てをしっかり受けて、試合の中で経験を積んでいくことが肝要かと・・・」

 

審判員Q 「何言ってんですか、まずは『三重罰』の例外の部分を運用していくことの難しさに気づかないと痛い目に遭いますよ!」

 

審判員S 「やはり結論としては今回の改訂は、いいところもある、わるいとこともある」

 

審判員P 「私はね、ちょっと違う意見なんですけど、やはり『決定手的な機会」の場合、警告や退場としたときにそれはファウルの種類のせいだったのかファウルをした選手のアプローチのせいだったのかファウルが起こった時の周りの状況のせいだったのか・・・揉めますよ」

 

審判員R 「まあ、まだ2016/2017年競技規則も送られてきてないので、それをまず見て、理解すれば不安もなくなると思いますけど・・・」

 

審判員Q 「あーっ!もう分かってないなあ!今回のは大改正でしかも多岐にわたるわけ。だからそんな余裕こいている場合ではない!ひとつのポイントだけ重視すればいいってことでもないわけですよ」

 

審判員S 「その多岐にわたる改訂ポイントには、いいところもある、わるいところもある」

 

審判員P 「私はね、ちょっと違う意見なんですけど、今回の改正には覚えなきゃいけないことが盛りだくさんなんですよ。まずはこれだけ重視するって語り方は間違ってますよ」

 

司会「・・・なんかQさんもPさんも最初に仰っていたことと違ってきているような・・・まあ、お二人とも同じご意見なんですよね。」

 

審判員S 「そう意見は同じでも、今回の競技規則改訂にはいいところもある、わるいところもある」

 

審判員T 「そうですね、最初の『決定的な機会』ももちろん大切ですけど、4種の場合わりと認知が高そうなキックオフ時におけるインプレーになる条件の変更には注目が集まっても、いろいろなケースでの再開方法を審判員が間違えても誰も気づかないなんて可能性がありそうで、得点に絡む場合には特に注意したいですよね」

 

審判員R 「ところで来年の更新筆記試験にはやはり改正競技規則からたくさん出題されるんですよね・・・すべて覚えないと・・・」

 

審判員一同 「あっ・・・・・」

 

Part2へと続く(構成:T-800)

 

では、I'll be back.