「緊急覆面座談会」 Part2-「2016/2017年競技規則の改正」の裏のウラ
(控室にて)
審判員Q「しかし・・・今回の改正は確かに歴史的な事件だよ。」
審判員P「それは認める。確かにこんな改正は審判員になってから無かったのは事実。」
審判員R「そういえば、そろそろ新しい競技規則が協会から送られてきていいころなんですけどね」
審判員T「あれ?まだ届いてませんか。私のところにはもう来ましたよ。まあ、WEBで公開されていましたから、あらためて全部目を通してませんけど・・・。」
審判員S「多岐にわたる改正だから。」
審判員Q「そうそう、だから一遍に覚えようとしても無理・・・だから重要なところをまず押さえるべし。」
審判員R「重要なところっていうと・・・?」
審判員Q「まずはカードや得点が絡むようなところでしょうな。『三重罰』とかオフサイドの違反と罰則におけるいわゆる『オフサイドラインの変更するタイミング』なんかは競技規則の適用を誤ると重大な結果を招きますからな。まあ、極端な話キックオフ時の『ボールは、けられて前方に移動したときにインプレーとなる』が『ボールは、けられて明らかに動いたときにインプレーとなる』へ変更されたなんて規則適用仮に間違えても大勢に影響ないですから・・・。」
審判員P「うん?そりゃちがうでしょう。結果の重大性って仰りますけど、そもそも数試合に1回遭遇するかどうかの事象についての改正規則を先に覚えるより、出現頻度が圧倒的に高い改正ポイントを先に覚えた方が得策ですよ。キックオフ時に笛を吹きなおして『前に動かして』なんてやったら、一瞬でベンチや観客からも信頼を失いますよ」
審判員Q「いやいや結果の重大性を鑑みて優先順位をつけるなら・・・」
審判員P「いいえ。出現頻度ですって、優先順位は・・・」
審判員S「潔く、すべて覚えるべし」
審判員R「結果の重要性か?出現頻度か?難しいです・・・うん?例えばキックオフの時にボールを後ろに蹴って、後方の選手がそのままシュートしてゴールに入ったのにゴールに入る前に主審が間違ってやり直しの笛を吹いていたら・・・得点の機会を主審が奪ったことに・・・しかも出現頻度も高い場面・・・」
審判員Q「まあそれは・・・」
審判員P「その出現頻度はあまり高くない・・・」
審判員T「それって改正前でも同じことのような、つまりJリーグのキックオフのマネして4種なんかで後方にボールを蹴ってそのボールをシュートしたらゴールに入った・・・そのまま得点認めたら・・・揉めますよね」
審判員S「だから優先順位なんてつけずに潔くすべての改正規則を覚えるべし」
審判員R「そうですよね。やはり覚えるしかないですね。ところで皆さん競技規則の改正についてすべて理解できました?」
審判員Q「そりゃまあ・・・」
審判員P「だいたいね・・・」
審判員T「う~んなかなか一回読んだだけでは・・・」
審判員S「正確に理解することは一筋縄ではいかない」
司会「それではそろそろ本番2回目いきま~す。今回は『改正ポイントを分かりやすく解説』というテーマでお願いします!」
審判員一同「(緊張しながら)ちょ・・・ちょっとトイレへ・・・」
Part3へと続く(構成:T-800)
では、I'll be back.