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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

試合前に「警告」できるのか?または公式見解にもの申す!(中編)

さて、先に表題の問いかけに対する答えを書いておきます。

 

ここから色々な時間軸が(ときに明確さを欠いたまま)出てきます。まずは「試合前」の定義です。競技規則に沿えば「試合前」とは:

 

「主審がフィールドの点検のためにフィールドに入ったときからキックオフの笛が吹かれてボールがインプレーになるまで

 

となります。

 

今、私は競技規則に沿えばと書きましたけど「キックオフの笛が吹かれてボールがインプレーになるまで」などとは規則に書かれてはいません。ここはあえて回りくどく書いてみました。なんのためかというと区切ることの出来る時間軸を再度明確にするためです。

 

それは:

1)主審がフィールドの点検のためにフィールドに入ったときから試合開始時にフィールドに入る前まで

2)試合開始時にフィールドに入ったときからキックオフの笛が吹かれてボールがインプレーになる前まで

3)試合開始から試合終了まで

4)試合終了後にフィールドを離れるまで

の4つの時間軸ですね。

 

今までの競技規則(2015/2016)では主審が「懲戒の罰則を行使する権限をもつ」のは「主審がフィールドに入ったときから試合終了の笛を吹いたのちフィールドを離れるまで」となっていますので、2)~4)まではすでに懲戒処置を主審が行使できる時間帯であったことはご存知の通りです。

 

なので表題でいう「試合前」とは1)の時間帯に限定されます。では主審はこの時間帯に警告という懲戒処置を行使できるのかというと「出来ない」・・・と、いうのが公式見解なんですね。それが次のJFAのサイトにある「2016/2017年競技規則の改正および国際サッカー評議会によるその他の重要な決定について」において示されている回答です。

 

競技規則 2016/2017  質問と回答

第 5 条 主審

Q 3 : キ ックオフ前に主審が競技者に 「プレーをできないこ とを 命じる ( 退 場 )」 ことはでき ることとな ったが 、警告 に相当 する 行為であったこと に対して 「警告」 する ことはできないのはなぜか?
 
レッドカードとなる反則は著しく不正なものであり、そうした反則を犯した競技者は試合でプレーす べきではない。しかし、試合前に警告をすることができるようになると、試合開始時に、競技者が既に 警告を示されていることを周囲の人々はわからず、混乱を招くおそれがあることから、これらの不正行 為については報告にとどめる。

 

ここで示されたように試合開始時にフィールドに入るまで(フィールドの外にいるまでは)は主審は懲戒処置のひとつである「警告」は出来ないんですね。もっと正確に言えば「行使する権限をもつ」状態ではあるけど「行使はできない」ということになります。

 

さて、筆者にとってはこれはとても違和感があることで、なおかつ上記回答もなんか本末転倒のような印象を持ってしまいます。

 

というわけで、これから筆者が何を書こうが上記の「決定」が変わるわけはないのですけど、徳川に立ち向かわざる得ない宿命を背負った真田信繫のように筆者なりの真田丸を後編で立ち上げたいと思います(・・・なんのこっちゃ)。

 

では、I'll be back.