ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

不意打ち突進は一発レッド

サッカー競技規則の102ページ目にある次の条文を今一度挙げておきます。

 

著しく不正なプレー

相手競技者の安全を脅かすタックルまたは挑むこと、また過剰な力や粗暴な行為を加え た場合、著しく不正なプレーを犯したことで罰せられなければならない。

 

いかなる競技者もボールに挑むときに、過剰な力や相手競技者の安全を脅かす方法で、 相手競技者に対し片足もしくは両足を使って前、横、あるいは後ろから突進した場合、著 しく不正なプレーを犯したことになる。

(下線筆者)

 

こうやってあらためて条文を読むとサッカーの競技規則は選手の安全を第一としていることがよく分かります。サッカーの審判員をやっていると、このことを強く感じられずにはいられません。サッカーの審判員は反則・違反を見極めるという手段のもと選手の安全を確保するという目的(だからこそサッカー競技の魅力を最大限引き出せる)を達成する義務があるわけです。

 

極論すれば多少の判定ミスがあっても常に選手の安全確保を第一と出来る審判員は良い審判員とも言えます。

 

今また2014年のワールドカップで起こった出来事に関した次の記事をお読みください⇒「『スパイクの裏側』ばかりに気を取られるな。『過剰な力』は一発レッド。

 

この記事の中では「いかに準備ができていない状態で不意打ちをくらうことが負傷に繋がる危険をはらんでいるか」や「相手競技者のチャレンジに備えて相手の力に対抗する自身の力が準備できてないタイミングでの必要以上の力」や「過剰な力で頭部や胸部そして背部などに不意打ちの打撲をくらった場合は、その結果、重篤な状態におちいる可能性」について書いています。

 

今一度このタイミングで球技では絶対に許されない「不意打ち突進」の危険性について喚起したいと思います。それが許されないプレーであることはルールが異なるアメリカンフットボールでも同じということを強調しておきます。

 

では、I'll be back.