ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

選手とのコミュニケーション

本日はTVでJ2徳島ヴォルティス  対 V・ファーレン長崎の試合を観戦。徳島7位、長崎4位で開始した試合は後半67分 宮崎光平選手のゴールで徳島が勝利。この勝利で徳島は勝ち点3をゲット。J1昇格プレーオフ圏内の4位となり、プレーオフ準決勝進出決定となりました。(長崎も6位でプレーオフ進出)

 

この試合、後半79分に長崎の岡本拓也選手が退場となるなど、昇格プレーオフが懸かっている試合だけに、激しい応酬が繰り広げられました。

 

そんな中で飯田淳平主審はファールの度に選手に近寄って話しかけるなどコミュニケーションをとっていました。TVの画面からなので音声は聞き取れませんので具体的にどのような言葉を発していたかは想像です。

 

ファールを受けてうずくまる、または痛がる選手には「大丈夫?」といった感じでしょうか。また異議を言っているような選手には手をまっすぐ伸ばして「異議はやめましょう!」とか、その異議を制するといった風に、言葉で効果的に選手の気持ちを落ち着かせていたように思います。

 

ファールを適切にとっていても、試合がヒートアップしてくると選手も必要以上に興奮することがあります。こんなとき、ただ笛を吹いてファールをとるだけでなく、言葉をかけることは試合をコントロールする上でもとても大切です。

 

これなかなかできないんですね。選手と審判というと、へたすれば容疑者と刑事みたいな関係性で接してしまう場合もあります。そうして黙って進めていると選手同士でヒートアップしてフラストレーションを爆発させてしまうこともあり得ます。

 

選手の間に入って緩衝材となったり、ファールされた選手のガス抜きを行ったり、興奮している選手の気持ちを素早く読み取り落ち着かせたりと,声をかける場面も色々です。

 

実技研修でもインストラクターの方々からずいぶんと「もっと選手とコミュニケーションとりましょうよ」とご指摘いただきました。

 

試合前にはそのつもりでも、ついついファールの見極めばかりに目が行って選手に声をかける余裕もなくなって、ヒートアップした試合でも黙々と笛吹いてしまうなんてことになります。

 

大切なこととしては審判も「試合に参加する」という意識が大切です。

 

選手と立場は違えといえど、審判も試合を楽しみファールだけ見るのではなく選手のプレーをみて、時には「ナイスプレー」を心の中で呟くことが大切だと思います。

 

そんなことを思い出させてくれた徳島ヴォルティス  対 V・ファーレン長崎の試合でした。両方ともJ1に昇格して欲しいものです。あっ、あと1チームだけか。うーん、またまた白熱した試合が見られそうです。J2にも注目です!

 

では、I'll be back.