ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

体を張って乱闘を防ぐ!

J1最終節。横浜F・マリノス川崎フロンターレに0-1で負けて年間2位。最終試合で9年ぶりの優勝を逃し、逆転優勝は広島サンフレッチェに。うーん、土壇場までドラマがありますね。

 

マリノスも必勝態勢で臨んだこの試合、フロンターレにとってもACLアジア・チャンピオンズリーグへの出場権(年間3位以内)を賭けた大一番。

 

両チーム必死の攻防でしたね。当然試合は徐々にヒートアップ。双方に警告が三回ずつ、合計6枚のイエローカードがでました。

 

こういう雰囲気の中での試合コントロールは痺れますよね。西村主審もいつも以上に厳しい表情で対処せざる得ない状況であったように思います。

 

特に後半40分マリノス小林祐三選手が無謀にタックルに行った場面では、まさにフロンターレの選手と一触即発の状況。西村主審、猛ダッシュでフロンターレの選手と小林選手の間に割って入ると、フロンターレの選手を押さえながらイエローカードを提示。

 

この場面での西村主審の即断即決の介入はさすが経験に裏付けられた危険察知および回避技術のたまものですね。介入が少しでも遅かったらあの場面は間違いなく、もみ合いになっていたでしょう(イエロー提示終ったあと中村憲剛選手も怖い顔して西村主審に「噛みついて」ましたね。「レッドだろー」って言っていたかもです。西村主審は当然動じず)

 

このような緊迫した雰囲気の中での試合では:

 

1)個々の選手のパフォーマンスを最大限発揮させてあげられる環境を作る

2)と同時に選手の心理状態をいち早く察知して事前に「衝突」を回避する

 

というゲームコントロールを審判は求められます。

 

的確かつ迅速な判断(プレーオンにすべきか、そうでないのか。注意かイエローか。イエローか一発退場か。などなど)と選手のさまざまな言動に動じない(時には聞き流す、時には毅然と異議を制止する)精神力が必要になります。

 

もちろん『選手とのコミュニケーションの回でも書いたように試合が荒れる前に選手の気持ちを落ち着かせることが一番大事なのは言うまでもありません。

 

といいつつも、結構大変です。(社会人の方々の試合での審判なんか初めてやった夜は眠れない方も多いと思います。はは。)

 

何事も経験。学ぶより慣れろです。

 

さて明日はJ2のビッグマッチ、J1への昇格をかけた、京都サンガF.C.徳島ヴォルティスの大一番です。こちらも必見ですよ。

 

では、I'll be back.