サッカー主審を襲う悪魔のささやき。「まっ、いいか」の底なし沼に足を踏み入れるな!
● ボールがタッチラインを割ってスローインで再開。副審がQチームのスローインとしているのでラストタッチがよく見えなかった主審も副審のサインに合わせてQチームのスローインに。ところが相手Pチームの選手が当然のごとくボールを保持。そのままスローインを開始しようとしている。Qチームからも異議の声は起こらないので、そのまま続けさせることに。「まっ、いいいか」
● スローインの位置がボールが最後にタッチラインを出たポイントより2メートル程度ずれている。そのままスローインしようとしている選手。相手チームも全く気にしていない。TVでJリーグの試合を観ていてもボールが出た位置と随分ずれてスローインしようとしていても審判も何も言ってないような。だからってわけでもないけど・・・「まっ、いいか」
● フリーキックでクイックリスタートした、攻撃側チーム。再開ポイントがちょっとずれているような・・・でも既にロスタイム、残り時間も少ないしこのまま流すか、止めるか・・・うーん「まっ、いいか!」
とまあ、上記の挙げたようなこと、具体的な状況のちがいはあっても一度は経験されたことありませんか?私もまだまだひ弱な?審判員だったときに、いえいえ今だこのような状況で「『まっ、いいか』にしちゃえよ」の悪魔のささやきを何回聞いたことか。
この「まっ、いいか」を一回でもやってしまうとその試合はもう底なし沼状態。判定基準の一貫性は脆くも崩れ去ります。というか、周りの信頼も失くしたまま主審を務めることにもなりますね。
とうことで常に厳格にゲームをマネジメントすべし!・・・と必ずしもならないのがサッカー審判の奥深さ?です。
次回この「まっ、いいか」を排除しつつ「許容範囲」の見極め方について触れてみたいと思います。その意義も含め。
では、I'll be back.