ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカー審判員が選ぶべきウエアとは?(副題:そしてゴアテックス論争に終止符を打つ!?)前編

最近週末や休日に出張などが重なり試合から遠ざかっています。平日の夜に筋トレをやりながら体力は維持しているつもりなんですけど、やはり試合勘は毎週審判担当を続けていないと鈍くなるのも確かです。言い訳と反省の近頃。というわけで本日のお話はまたまたサッカー審判員の世界からはちょっと離れてしまうかも…なのでここで離脱される方を責めることなどできません(って高飛車もいいところですね)。

 

さて本日のお題「サッカー審判員のウエア」。

 

試合中はもちろん審判服ですね。わたしは、以前書いたようにすべてアディダス・ブランドで統一しております。ここで初歩的な注意点として:

1)シューズも黒にする。

2)ブランドを揃える。

3)審判服でアップをしない。

の3点を挙げておきます。(こちらもご参考に → メンインブラック )

 

さて本日は3)を中心としたウエアのお話です。

 

「それって審判服じゃないじゃん!」って、仰せのとおりでございます。これも審判員インストラクターの方のアドバイスであるわけですけど、審判服でアップすると、試合前からウエアが汗で濡れしまいますし、また試合開始直前までは審判服を「見せない」という意味でもあります。

 

そもそもの話、試合前に汗が出るほど皆さんアップされていますか?季節にもよりますけど、これから冬にかけては汗はともかく一度最大心拍数になるくらいアップしておくと試合の「魔の時間」も乗り切れますよ。あと、何より怪我の防止やパフォーマンスを最大限引き出せる準備になります。

 

ちなみに「魔の時間」とはスプリントの繰り返しで心拍数が急激に上がり身体への負担が一番きつく感じる試合開始10分くらい、のことです。個人差はあるとおもいますけど、この時間を乗り切ると不思議と身体は慣れて負担は軽くなるように感じます。「魔の時間」はU15ぐらいですと訪れませんけど、それ以上になると明らかにスピードが違ってくるので、やって来ること多しです。ただ、ここが落とし穴で、小学生などの試合で審判を担当される方できっちりとアップやっている方は少ないように思います。怪我の防止、心肺機能への負荷を軽減するためにも必ずアップは行いましょう。(アップ方法はまたの機会に書きますね)

 

さてウエアの話に戻ります。今回は試合会場についてから試合開始までの服装です。審判員のための座学なんかでこの服装について聞いた注意点は簡単にいうと:

1)審判員として信頼される身なりを心がける。

2)派手な色のウエアは着ない。

というところです。

 

1)についてはあまり深く触れませんけど、サンダル履きで行くとか、だらしない格好(どんな服装かは想像におまかせします)はNGということです。ネクタイ着用という場面も試合によってはあるでしょう。

2)は試合会場で必要以上に目立たないということでしょうか。結局はこれも1)に関係すると思います。ウエアは地味な色もしくは黒系統がコーディネートに悩まなくていいでしょう。ただ色というものは相対的な話で「この色は審判員として絶対ダメ」という色はありません。試合中ともなれば(我々のレベルではないことですけど)Jリーグ担当の方々なんかは水色、赤色、黄色のシャツも着用されていますよね。(→ 「日本サッカー協会 審判及び審判指導者に関する規則 第4節 審判員の義務 第14条〔服装等〕」をご参照)

 

で、お勧めはやはり試合会場に入るときからアップ終了まで黒系統のウエアでまとめることです。なんせ審判員っぽく見えますし(審判員なんですから当たり前か)ちょっと「出来る」感じも醸し出せるかなと思います。

 

私は真夏なんかは、黒のアディダスのシャツとショーツ(この時すでに黒のストッキングを履いているか、ひざ下から足首までのふくらはぎ用の黒のサポーターを着用しています)を愛用しています。あとスーパーのオリジナル商品で黒や黄色の審判員ぽく見えるスポーツシャツも持っています。なんせ格安!っていうのがメリットですね。夏場はこれらを着用してアップ終了後、試合直前に審判服に着替えたりします。で、今からお話するのは秋から春先にかけて(つまりこれからの季節ですね)のウエアです。

 

で、さらに「審判員らしさ」のような服装の「記号」としての側面(=服装が職業やパーソナリティーなどを意味する)は置いておいて機能に特化したお話です(多少「記号」的なことにも触れますけど)。

 

繰り返しになりますけどこれからお話するウエアを着る状況は:

1)秋から春先にかけて

2)会場入り(場合によっては自宅から会場までの移動も含む)から試合直前(アップも含む)の間に

3)急な気候の変動も考慮しながら

という前提となります。

 

 さて私は試合会場に入る前にすでに審判服上下およびストッキングを着用している場合があります(夏以外)。少なくとも着替え室などないことがほとんどなのでショーツは自宅で着用ですね(^^)。この時アンダーウエア(下着)は速乾性のあるものや保温性のあるものを気温によって選び分けます(もちろんすべて黒です!)。ちなみに3級審判員になってからショーツとストッキングの間の肌は露出したままです。すなわち防寒のためにアンダーショーツやタイツで太ももから膝にかけての肌を覆う(=つまりアンダーショーツやタイツが見えるという状態)ことはしません。

 

アンダーショーツもしくはタイツを着用していて露出させている審判員の方(多分4級の方になると思いますけど)にダメですよとは、いいません。寒いのは理解できますからね。いいませんけど自分は審判員の服装コードの伝統を守っているわけです。はい。

 

というわけで、今日のお話の中心はいわゆるミッドレイヤー(中間着)とアウター(上着)です。で、次の4つの機能が(これは結局サッカー審判員のウエアに限ったお話ではなく)、どの(アウトドア)アクティビティのウエアとしても求められることと言えます。

 

1)防寒性

2)防風性

3)防水性

4)透湿性

 

あと、忘れてはならないのが耐久性、軽量性、携帯性なんですけど、上記4つに絞りながらお話したいと思います(ただし軽量性や携帯性には若干触れる予定です)。

 

というわけで、冒頭にもおことわりさせていただいたようにご興味のない方や「そんなこと知っているよ!」って方にはなんの役にも立たない記事でございます。

 

ウエアを行動(=スポーツやアウトドア活動)に合わせてどのように選ぶべきかにチョットでもご興味ある方で、これから何らかのアクティビティを始めようっていう方を念頭に書きます。もちろんサッカー審判員の方で「そんなの使っているのね」ってことにご興味ある方も読んでください。具体的なブランドやウエアの種類を挙げながらお話します(もちろんメーカーの回し者ではございません)

 

ということで、こんなネタで前後半分けていいのかと思いつつ、後編へ…。

 

では、I'll be back.