ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカー審判員にとっての「見る力」~ その④

最後に記事を書いたのが去年の10月。随分とサボっておりました。で、その間実戦からも遠ざかり・・・週末に久しぶりに4種の副審を担当。

 

試合から遠ざかっていても、そうそうに体力が落ちたり、試合勘が鈍ったり、動作がぎこちなくなったりはしません(なってないつもり)けど、なんか抜け落ちるんですね。今回で言えばブッキングするのを忘れたり・・・継続は安定なりでしょうか。

 

さて3回に渡って書いた「見る力」について。前回ご紹介した自己流トレーニングの結果どうなった言えば・・・。

 

1)視野を広く持って今の争点から次の争点への予想を意識するようになった。

2)試合前には必ず眼球運動(視点のコントロール)をするようになった。

 

ということでしょうか。

 

正直、争点が以前よりはっきりと見えるようになったとかというと、これは眼球トレーニングだけで改善できることでもないと思います。それでも眼球トレーニングは自分の「見る力」の弱点とか機会点の発見につながり、なにより一番の効能は「見ること自体が楽しくなる」ということだと思います。それは見ることで情報量が増えることの楽しみとも言えます。選手の動きがファウルか通常のプレーか?ということだけでなく個々の選手の特徴的な動きとか顔の表情とか、そういったことも全部見てやろうという気持ちが以前より増したように思います。

 

さて、ここで話が脱線しますけど、実戦から遠ざかっていた間、筆者は何をやっていたかと言えば、映画館に通っていたのですね。実は大の映画好きである筆者は映画は映画館で観るものを自己ルールとし昨年は合計82本を観賞しました。洋画邦画なんでもござれのかなりの雑食性でございます。で、筆者的には映画が輝きその力が偉大だったのは1950年代までで、ほとんどのそれ以後の映画は過去の偉大な映画の遺産をなぞっているとものである(つまり引用とリメイクと同義)と思っています。とは言えチェーンソー持って追いかけるとか、遠い惑星で昆虫と闘うとか、宇宙で善と悪に分かれて戦うとか、家族全員犯罪者とか・・・の映画も好きではあります。

 

サッカーの試合で選手のプレーを見ることと映画を観ることは全くの別ものですけど、共通して気付くことがあります。それは自分の見ることのクセです。実は映画館でも視界にはスクリーンの映像が入っていながら、数秒間意識が飛んでいてセリフも話の筋も抜け落ちる瞬間がたまにあります。そう、私にとっての見る上での最大の課題は、映画鑑賞でもサッカー審判員を担当している時でも同じでそれは「集中力の持続」なんですね(^^)。

 

やはり見ることというのは難しいです。アジアカップでのVAR判定を引き合いに出すまでもなくカテゴリーやレベルに関係なく難しいのであります。修行は続く。そろそろ実戦再開です・・・。

 

では、I'll be back.