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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカーのファウルと反則と違反のちがいを説明できますか?(中編 その3)

いまや事態は「ちがい」を明確に記述することよりも、分かりきったことの周辺部をなぞるかのようにゆっくりと蛇行しています。でも、多分このような無駄な試みは今後はなされないようにも思いますし、振り返られることもないようにも思いますので、ここまできたら徹底的に「ちがい」について語っていきます(何のはなし?)ね。

 

さて、前回の最後に書いた反則と違反と成立可能性の言葉との結び付きについて。

 

反則は、反則となる場合と反則ではない場合(典型的な例はオフサイドの場合ですね)という成立する、しないの両方の言葉と結び付いてます。つまり「反則である、反則となる、反則ではない、反則とはみなさない」等です。

 

対して違反は、「違反を犯したとはみなさない」とか「違反とせず」の成立しない場合のみの記述となります。

 

これが何を意味するのかというと違反の成立要件は反則ほど複雑ではないということです。なにしろ競技規則に書かれていることに反している、違っていれば違反なのですから。

 

さて違反と反則の成立可能性と書きましたけど、どちらも当然ながら自然発生するわけでなく、それを行った主体がいなければなりません。また違反や反則に影響を受ける客体も存在するはずです。

*ここでは便宜上、行為者=主体 その行為に影響をうける者=客体 と定義します。

 

 

つまり、反則は誰によって(誰に向けて)、違反は誰によって(誰に向けて)引き起こされるのか?それを競技規則とガイドラインの記述から拾ってみましょう。

 

 

 

⑥ 主体と客体からみた「ちがい」

 

競技規則とガイドラインに出てくる反則と違反の言葉と「主体」や「客体」の言葉は以下の通り。

 

     競技規則               ガイドライン

反則 ~されたチーム        同じチームの2人の競技者が~を犯した場合

                  異なったチームの競技者が~を犯した場合

                  ~を犯されたチーム

                  ~した競技者

                  ゴールキーパーの~

                  ゴールキーパーに対する~

                  一人の競技者が異なった~を何度も犯す

 

違反 ~をした競技者は       ~した競技者

 

「ちがい」がありますね。それは:

 

1)違反の記述は1種類。主体は競技者。

2)反則の主体は(さまざまに修飾された)競技者とゴールキーパー

3)違反にはない、客体の記述が反則にはある。

 

です。

 

ということで、違反は競技者によってなされ、反則は(さまざまな)競技者とゴールキーパーによってなされるという「ちがい」がある・・・・ってことではないですよね。

 

ということよりも、わざわざ上記の様に回りくどく書くことで、行為者とその行為に影響をうける者という、反則と違反の「ちがい」を見るあらたな視点が与えられました。この視点で競技規則とガイドライン全般を見渡すと以下のように異なる定義が反則と違反には与えることができます。で、これをファウルも含めて並べると「ちがい」がさらに明確になります。すなわち:

 

●ファウルは競技者によって起こされる。

●反則は競技者と交代要員と交代して退いた競技者によって起こされる。

●違反は競技者と交代要員と交代して退いた競技者とその他の主体によって起こされる。

 

という「ちがい」です。

 

コーナーアークが半径1.5mの四分円になっていたら誰の違反でしょうか?ボールの空気圧が0.5気圧だったら・・・違反ですよね。それは競技者でも交代要員でも交代して退いた競技者による違反でもありません。第5条の規定に沿えばそれは主審の違反です。

 

 4回の記事を重ねてやって来たのがこの程度の「ちがい」・・・と言われればそれまでです。でも少なくとも反則と違反という言葉を使い分ける必然性が見えてきたと思います。で、次回はさらに違反と反則の「ちがい」を具体的に見ながら、ファウル、反則、違反の各言葉の関係を描き出したいと思います。

 

話は続くよ~♪ど~こまでも~♪ 

ま~回る♪ま~回る♪話は回る~♪

 

では、I'll be back.