「マイ ネイム イズ マックス。」砂嵐が来ようとも全力で走るのみ!
週末は梅雨の空模様で試合中止なんてこともあったのでは。そんなスカッとしない空模様ではありましたけど、中学生の公式戦で予告通り副審を二試合務めてきました。
そこで再確認した副審の基本について触れたいと思います。
まずは繰り返し書いていますけど、多くの人が出来ていないことトップ2!です。
1)ゴールラインまで走りきる。
これは前回の記事で書いた通り。緩慢な走りただでタッチラインとゴールラインの交点までたどり着けばいいということではなく全力で走って素早く、きびきびとした動作でシグナルを出しましょう。
2)パントキックの監視と最終ラインに素早く戻る。
これはこちらの過去記事にも書いた通りです。→ 「副審よ太陽にほえろ!」
でも、2)はとても大切なので繰り返し書きます。
夏場、まるで熱風吹く荒野を走っている時のように(そんなところでランニングした経験はないので想像です!いや映画です!?)体力を奪われていくキツイ―繰り返し(でもサボるわけにはいかない)が三つあります。
ひつめが1)の明らかにボールがゴールラインを割っても「ゴールラインまで走りきる」それからシグナルするということ。キッツ―イ!けどこれを怠ると大変な見逃がしを招きますよ。
ふたつめが、ゴールキックになった時、ゴールキーパーがちゃんとゴールエリア内にボールを停止させてリスタートしようとしているかの監視とその後の走り。ちゃんとゴールラインと平行なゴールエリアのラインの真横から見極めます。ということは、この後素早く最終ラインにつく必要があります。キッツ―イ!
そしてみっつめ。それが2)のゴールキーパーがパントキックする時の監視とその後の走りです。ゴールキーパーがペナルティエリアの外に出てボールを保持していないか、つまりハンドの反則の見極めです。
ふたつめのゴールキックの監視はボールが蹴られる前に最終ラインに向かって走り出すことができますので、まだ時間の余裕があります。
しかし、このみっつめのパントキックの場合は、ボールがリリースされるまで(ということはほぼ、ボールが蹴られる瞬間まで)ペナルティエリアのゴールラインと平行なラインの延長線上である真横からゴールキーパーのボールリリース動作を監視している必要があります。
なので、ハーフウェーラインに向かって高めになっている守備側最終ラインまで全力疾走となります。これは本当にキッツ―イですけど、手を抜く(足を緩める)わけにはいきません。パントキックされたボールが相手選手によって跳ね返されて最終ラインぎりぎりにポジションしている味方選手にわたりプレイまたは相手競技者に干渉した場合、最終ラインの真横から監視できていないとオフサイドの反則だったのかオンサイドだったのか全く見極めできなくなります。
このケースについての副審の位置取りがガイドラインの88Pに図とともに示されていますけど、これだけですと副審が行うべき一連の動作が正確にイメージ出来ないかもしれませんね。なによりこの図ですとパントキックの監視後サイドステップで僅かな距離をハーフウェーラインに向かって移動すれば最終ライン(=オフサイドライン)の真横に位置取りできるかのように見えますけど、そんな距離では実際ありません。結構な距離走る必要があるわけです。
というわけで、もう気分はマッドマックス。まるで追いつかれたら後がないの気持ちで全力疾走なのです。
で、実はここまでが前半。この試合で副審やってあらためて感じたオフサイドの監視の難しさについて次回は触れたいと思います。
あと、8時間でFIFA女子ワールドカップカナダ2015の決勝戦のキックオフです。なでしこ、いざ頂点へ!
では、I'll be back.