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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

不法侵入 不法退出を防げ!

雨で家に引き籠っていた本日。10月20日に行われたセリエAトリノインテルの録画試合をTVで見ておりました。

 

開始早々5分に起こったインテルGKハンダノビッチ選手の一発退場の是非は別にして、セリアAでは珍しいと思われるイエローカードの提示がありました。

 

それは、前半37分にトリノのMFファルネルド選手に出されたものです。

理由は「主審の承認を得ず、フィールドに入る、または復帰する」です。

 

この警告の前にファルネルド選手は顔面から出血していて、主審からフィールドの外に出て止血するようにの指示を受けていました。ゴールラインから出たファルネルド選手は、アウトオブプレーの時に同じゴールラインからフィールドに入りました。

 

この時の様子を再生画像で見てみると、どうもゴール横にいたいわゆる6人制審判の追加副審が手を上げてフィールドに入るのを許可しているかのようなシグナルを出しているんですね。

 

競技規則 第5条 主審 職権と任務

●負傷によって出血した競技者を確実にフィールドから離れさせる。その競技者は、止
血を確認した主審の合図を受けてからのみ復帰できる。

(下線筆者)

 

フィールドの中にいるファルネルド選手を見つけた主審は笛を吹いてプレーを止めて、イエローカードを提示。この場合、アウトオブプレー時ならプレーはその前の判定に基づき再開。そうでなければ次の規定に従います。

 

第12 条 ファウルと不正行為


間接フリーキック
●第12条のこれまでに規定されていないもので、競技者を警告する、または退場させるためにプレーを停止することになる反則を犯す。

 

間接フリーキックは覚えておいてくださいね。ドロップボールにしないように。

 

さて上記のセリエAの場合、未然に警告を防げなかったのでしょうか?

 

実は雨で引き籠りの本日、もうひとつ別の試合をTVで観戦してました。

本日行われた、なでしこリーグ日テレ・ベレーザ対INAC神戸レオネッサの試合です。この試合でもINAC神戸の選手が(確かFWヤネズ選手だったような)出血して一時フィールドを離れました。そしてハーフウエーライン付近のタッチラインから復帰を求めた(ヤネズ?)選手に対して主審は走り寄って止血を確認。

 

これは非常に基本に忠実です。

 

でもいつも主審がすべて止血を確認していたら試合進行にも余計時間がかかり、アディショナルタイムばかり増えそう。で次のガイドラインです。

 

第6条 副審


任務と責任
副審は、主審が競技規則に従って試合をコントロールすることを援助する。また、主審の要請や指示によりその他試合運営にかかわるすべての事項について援助する。通常、これは次のようなことである。
●フィールド、使用されるボールおよび競技者の用具を検査する。
用具や出血の問題が解決されたかどうか判断する。
●交代の手続きを監視する。
●時間、得点および不正行為の記録を予備的に取る。
(下線筆者)

 

そうですね。上記のガイドラインにあるように副審が止血を確認して、主審にサインを送れば主審がフィールドへの復帰を認める。というような連携プレーがあってしかるべきですね。

 

とうことで、今回のセリエAのケースでは試合前の打ち合わせでどのように追加副審と申し合わせが出来ていたかでイエローカードを未然に回避できたかもしれないのです。実は2013/2014競技規則において、オフサイドのガイドラインの「騒ぎ」の影で「追加副審」の項目が追加されていることにお気づきでしかたか?

 

その追加された文章の中に以下の記載があります。

 

「追加副審のためのシグナル・システム


追加副審は、主審に判定を知らせるために電子通信システムのみを使用し、フラッグは使用しない。

電子通信システムが故障した場合、追加副審は、判定を知らせるためにシグナルビープ付きのフラッグスティックを用いて合図する。
原則として、追加副審は手による明らかなシグナルを示してはならない。しかしながら、いくつかのケースでは、目立たない手のシグナルは主審にとって効果的な援助となり得る。手のシグナルは、明確な意味をもっていなければならない。その意味は、試合前の打ち合わせで話し合われ、共通理解されていなければならない。」

 

いすれにしてもインカムを使用する、もしくは事前の打ち合わせで決めておいたシグナルで選手の止血完了およびフィールドへの復帰承認を求めるコミュニケーションが主審と追加副審の間でとれたはずです。

 

試合前の打ち合わせでの共通理解が甘かったと指摘されてもやむ得ないケースですね。そういう意味でも珍しいということです。

 

今回のような出血に限らず、このようなフィールドへの出入りに関係して警告となるケースは大いに起こり得ることです。

 

例えばこれからの季節、アンダーシャツを着ていた選手が、プレーを続けているうちに蒸し暑くなり、それを脱ぐためにプレー中に勝手にフィールドの外にでて脱いでまた復帰する、といようなケースとかです。

 

これいつの間にか起こっています。ここはやはり主審と副審のチームプレーが求められるわけです。試合前に負傷した選手のフィールドからの退出や復帰の手続き分担、選手交代時の主審の合図とフィールドへ選手を入らせるタイミングなどお互いの理解が曖昧になりないように試合前にしっかりと打ち合わせしておきましょう。

 

では、I'll be back.