ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

ゴールライン上の鬼門

さて、Jリーグ開幕。

 

TVで試合をはしご観戦。で、今日の話題は巷で「呟き」の多いガンバ大阪vs.FC東京でのガンバ宇佐美選手のゴールライン際でのドリブル。

 

今、Jリーグタイムの映像でも確認しましたけど、フィールド斜め外からのカメラ映像でもあれだけボールの全体がゴールラインを割っているように見えるってことは、やはり完全にライン超えていたかな~。

 

難しい位置での判定ではあります。副審(A1)の大塚さんからはファーサイド。副審の位置としては当然コーナーアークからの監視になっていたはずですけど、フラッグやコーナーポストやゴールネットなどなどあってホントにゴールラインファーサイドは見辛いんですよね。

 

とすると、主審の見極めが重要なんですけど、この場合真横から見るわけにいかずデイフェンスの選手がかぶさるとよけいに見極めが難しいかと。

 

主審の岡部さん自信を持ってジャッジしているとは思いますけど。

 

実は私も先月中学生の試合で副審を担当中このように一瞬ボールの全体がフィールドの外に出た後に選手が直ぐにボールをフィールドの中に入れるプレーに何回か出くわしました。この時はタッチラインだったので一瞬判断が遅れたものの自信をもって見極めフラッグアップ。

 

このボールの全体が出たかどうかラインのぎりぎりだったり、空中で出た場合は見極め難度が上がります。選手が直ぐにボールをコントロールしてフィールドの中に入れてしまうとなおさらボールが僅かにライン上にあったかのような残像も残ってしまいます。

 

オフサイドのフラッグアップは守備側が完全にアドバンテージとった場合、副審の判断で旗を降ろすことも出来ます(もちろん、どうするかは試合前の主審との打ち合わせ次第ですけど)。でもボールの全体がラインを完全に超えたら、主審が気がつかなくても、例え空から隕石が落ちてきてもフラッグは下ろしてはいけません。なぜならアウトオブプレーになったらその後のプレーは全くなかったことになるのですから。

 

いずれにしても審判員のポジショニングがとても大切なことを気付かせてくれる宇佐美選手のプレー。

 

それにしても宇佐美選手。例の天皇杯でのプレー。あれは宇佐美選手のホールディングということで先輩審判員全員一致の見解。なにかと審判員に反省材料を与えてくれるガンバの宇佐美選手、これからも注目(苦笑)。

 

では、I'll be back.