読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

フリーキック時の「ごね得」を許さない。

最近、フリーキックでの再開時において「あれっ?」と感じことと「なるほど!」と思ったことを書きますね。

 

まずは、あるベテランの審判員の方がとった行動。

 

フリーキックとなった場面で守備側選手2人がボールの近くで壁を作りました。そうするとすぐさま主審はキッカーに近づきクイックリスタートの意思の有無を確認すべく笛を吹いていいかの仕草を始めました。

 

これは明らかにおかしいです。

 

競技規則 第12条 ファウルと不正行為

 

警告となる反則
競技者は、次の7 項目の反則のいずれかを犯した場合、警告され、イエローカードを示される。

●コーナーキック、フリーキックまたはスローインでプレーが再開されるときに規定の
距離を守らない

 

フリーキックの場合言わずもがな9.15m以上が規定の距離になるわけです。この競技規則を素直に読むと「再三の注意にかかわらず規定の距離を守らない」とか「フリーキックの判定後、5秒以上経過したにもかかわらず規定の距離を守らない」とかの解釈には当然なりません。

 

ですから本来、規定の距離を守らない現象のみで即イエローカード提示しても競技規則の誤った運用にはなりません。このことを大前提に据えないと結果「ごね得」になります。

 

でも現実には、どうも小学生からJリーグまでとりあえずボールの前に立つ行為が横行し、そして主審もそれを「追認」するかのように儀式的再開にするかどうかの確認を即キッカーにとろうとするわけです。

 

まずはクイックリスタートできる状態を維持しながら守備側選手に即、規定の距離を守らせることが主審にとって最優先に行うべきことです。

 

で、今度は「なるほど!」と思ったことを。というよりこれはインストラクターの方から教えてもらったことを忠実にしっかりと実践している例です。

 

高校生選手権で全国大会出場がかかった試合でのこと。やはりフリーキックで守備側選手の一人がボールの近くを離れません。主審は素早く適切なポジションに向かって移動しながらその選手に「7番!下がって!!」と言葉と動作でピンポイント指示。

 

その選手は再び試合の流れに乗るかのようにボールから離れはじめました。

 

この:

1)番号を言って選手を特定する

2)短いフレーズで注意する

はとても有効な「テクニック」です。

 

この時、主審はそれを即時に行っていました。試合展開を常に先回りして読む、集中力と瞬時に行動に移す「即動力」がとても大切です。

 

もちろん、どの位置でのフリーキック(ゴール近くか遠くなのか)なのかや全体の流れを考慮して守備側選手(壁)のコントロール方法やキッカーへの「了承」のとりつけ方が臨機応変に選択されるべきでしょう。

 

例えばゴール近くでなら、壁をコントロールするにも守るべき距離のより厳密な測定が求められたり笛での儀式的再開を選ぶことの方が多くなるでしょう。なぜなら、より直接得点に結びつく状況であるからです。

 

ゴールから遠く離れているなら試合の流れを止めずとにかく9.15m以上すばやく離れさせることが大切でしょう。

 

同じ壁のコントロールでも必ずしも笛を吹くことが求められるわけではありません。

要は壁の「作り得」にさせないことが大切です。その上で適切なコントロール方法を選択するわけです。

 

では、I'll be back.