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ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

副審「デビュー」でやりたい三つのこと。

昨日は、我がチームの高学年のトレーニングマッチにて、監督の依頼でお父さん審判に新たに加わったOさんをサポート。

 

聞くと審判経験はこれで2試合目ということ。ほぼデビューといっていいですね。

 

さてインストラクターよろしく偉そうに私はそのOさんにA2を担当して頂き、背後で並走しながらアドバイスさせていただきました。

 

まずは何はさておき副審にとっての最重要任務であるオフサイドの反則の見極めのための「オフサイドラインのキープ」です。

 

さてオフサイドラインをキープする具体的方法はこちらをご参照ください。 → (「最終ラインを死守せよ! 」)

 

とにかく、ラインより遅れない、ラインより前に出ないように常にラインキープすることを繰り返しOさんにやってもらいました。最初のうちはどうしてもズレてしまいます。

 

特に守備側競技者がキーパー(もしくは後方から一人目の競技者)を自陣に残して全員が攻撃側ハーフにまで上がりオフサイドラインが自動的にハーフウエーラインになっている場合。この時、攻撃側FWの選手は自陣ハーフ内からの裏への飛び出しを狙うわけですけど、この場合に副審はどうしても遅れまいとスプリントの開始態勢から早めにハーフウエーラインから離れて結果、オフサイドラインからずれてしまうことが多々あります。

 

そうするとオフサイドラインがいつの間にか攻撃側競技者になっていたりして、引き返してきた守備側競技者が同レベルになった時点でオフサイドだった攻撃側選手をオンサイドだったと判断したり、逆に非常にいい飛び出し(つまりボールが蹴られた瞬間にハーフウエーラインを越えた)をした攻撃側選手の動きの見極めができず、守備側競技者が完全に振り切られて、オフサイドの反則のアピールをしている状況からフラッグアップを選択したりと・・・結構難しいんですよね。

 

また試合巧者のチームほどオフサイドラインは素早く上がったりしますので副審がオフサイドトラップに引っ掛かったりしないように、これまたしっかりとラインについてくことが求められます。

 

というわけで、まずはOさんには細かいことは置いておいて、オフサイドラインにひたすらついていくことを繰り返しやってもらいました。極端な話、オフサイドラインのキープをタッチライン際の判定より優先させて、ボールが出たかどうかは主審に判定してもらうといった具合です。

 

このオフサイドラインをキープするということ、残念ながら審判員を務められる指導者の方の中には公式戦でも全くおざなりになっていることもあります。他のいかなる動作が出来ていてもオフサイドラインをキープできていなければ副審失格です。初心お忘れなく。

 

で、二つ目にOさんにアドバイスしたことはシュートが放たれた場合にゴールラインまでどんなに距離があっても走りきるということです。これは副審を務められる多くの方が、修練も必要ないはずなのに最も出来ていないことのひとつです。

 

ここに求められるのはゴールの判定もしくはゴールラインをボールの全体が完全に越えたかどうかの判定、最後にどちらの競技者がボールに触れてゴールラインを割ったかの判定を正確に行おうとする姿勢です。またボールが前にでた場合、条件が揃えばボールがオフサイドラインとなるわけですからとにかく走ることを惜しまない姿勢が必須です。

 

ここでいつも思い出すのがゴンゴールの元ジュビロ磐田コンサドーレ札幌中山雅史選手ですね。中山さんは輝かしいゴール記録を残していますけど、たまに周りから明らかに押しこむだけのゴッつあんゴールが多いなんて指摘もありましたよね。でもそれは中山選手が100回の内例え一回のゴールチャンスであったとしても、ゴール前にダッシュしてつめている結果なんですね。これが「100回のうち2~3回ぐらいサボってもいいよね」という考え方であったならゴン中山のゴール記録は生まれなかったのではないでしょうか。

 

我々審判員も同じで、「1~2回はサボってもいいよね」で決定的な見極めが出来ずに大きく信頼を損ねる場合があります。中山さんが試合に臨んだ姿勢を我が姿勢としましょう。

 

ということで副審デビューでは:

① オフサイドラインの死守

② ゴールラインまで全力疾走

がやりたいことです。

 

えっ?三番目は何かって?それは「失敗を恐れず行動に移す」ということです。

もっと端的に言えば「失敗しよう」ってことです。

 

オフサイドの見極めの心得でOさんには「ウエイト&シ―」的なことを言ったのですけど、これは私の失敗。まずはOさんが「オフサイドの反則だ!」と思ったらフラッグアップを実践することが第一歩であるべきです。そうやって自分の判断と動作が繋がることで自信を得ながら(たまには自信を失くしたりしながら)、次にその判定が的確だったかどうかの検討をすべきです。

 

審判員の敵は己の心に潜む「失敗を恐れてチャレンジを避けようとすること」です。最初から「綺麗にやろう」なんて思ってはなりません。(失敗がゆるされる環境を作ってあげることも審判員育成にとって大切ですよね)

 

なんか、自分もビギナーだった時のこと忘れて一足飛びに完全な状態になってもらおうとするのはよくないですね。

 

どんな分野のことでも「自分で失敗して考えて、繰り返しやってみる」そうやって身に付いたことって血肉になっているのではないでしょうか

 

さてOさん、私の拙いアドバイスにもかかわらず耳を傾けてくれて汗だくになりながら走ってくれました。先は長いです。一歩一歩進みましょう。一試合一試合経験を積むことで確実に上達しますよ。

 

というわけで自身の振り返りにもなる、お父さん審判のサポート。謙虚にこれからも取り組んでいきたいと思うわけです。

 

では、I'll be back.