ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

主審と副審が差し違える時

「刺し違える」じゃ物騒ですね。要は判定のシグナルが主審と副審で違ってしまうことです。これ3級の見極め実技試験でやってしまうとかなり減点になるとの噂でした(本当のところはどの程度減点かはわかりません)でも基本的にあってはならないことです。

これを未然に防止するためにはタッチラインやゴールライン判定での役割分担やアイコンタクトの取り方などを事前の打ち合わせで確認することに尽きますね。昨日の試合でもコーナーキックとゴールキックの判定で差違えをやってしまいました。(どうも私が間違っていたみたいですのであとで、副審の方に「私の判定にさせていただきました」と謝りをいれました)。実は昨日はこの打ち合わせがあまりできていませんでした。

またたとえ役割分担やアイコンタクトについての確認が出来ていても副審が指してしまった方向と反対の決定を主審が採用する場合があります。この時は私は事前の打ち合わせで「ボールがラインを割って私が別の判定を採用する場合は笛を吹きます。その時は申し訳ないですがいったんフラッグを下ろしていただいて私の決定にシグナルを合わせてください。」とお願いしてます。これにより同時に別のシグナルを出す「差し違え」にはなりません。

これ言っておかないと中には頑として判定を変えない副審の方っていらしゃるんですよね(3級の方と組むとそんなことはないんですが)。競技規則28ページ第6条副審にあるように「決定は主審が行うが、副審の任務は、次のときに合図をすることである」なんですね。主審だけが決定できるということを、やんわりと事前にお伝えしてます。ただ頑として判定変えない場合、副審の合図が実は正しい(それだけ自信がある)ことが多いと思います。試合後は、なぜ異なる判定になったか振り返りましょう。

でも試合中は主審が自信を持って決定していることを常に周りに知らしめるために、主審の判定を毅然と示します。(そもそも主審の判定が選手からベンチからまた観客から見ても正しいと思えることが大切ですけどね)逆に私も副審の立場で先日女子部の4級審判員の方と公式戦でチーム組んだとき、副審の私の目からみてもコーナーキックで攻撃守備側両方の選手もコーナーキックと思っていた場面で主審の彼女が出したシグナルはゴールキックだったのですぐさまシグナル合せました。

 

かといって主審が副審の合図に関係なく決定していくのは暴走以外の何ものでもありません。チームプレーですから。審判は。

 

では、I'll be back.