ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

サッカー主審の居場所 2018FIFA ワールドカップロシア大会 雑報その⑥

ベスト4に向けての戦いも見応えたっぷりでした。

 

さてウルグアイ代表対フランス代表の主審はアルゼンチンのPITANA Nestoさん。

注目したいのがピターナさんのポジションの取り方。特にペナルティエリアに近い、いゆるバイタルエリアおよびセンターサークル付近の位置取りです。

 

ピターナ主審この付近でプレーに巻き込まれてしまっているんですね。

 

つまりパスしたボールに:

 

当たる

またぐ(股下を通らせる)

よける

 

という行動を取っています。完全にパスコースに入ってしまっているんですね。

 

ピターナ主審の動きには三つの特徴があります。

 

①サイドステップをほとんど使わない

②(周辺の選手の位置を確認するために)首を回しながら見たりしない。

③ボールを保持している選手に(距離を置きながらも)静止しその様子を見ている(≒パスコースに入っている。)

 

①はバイタルエリアで争点から目を離さずポジションを調整するには重要なテクニックです。

②は次のプレーを予想するためにはこれまた重要なテクニック。

③ボールを保持している選手に相手競技者のプレッシャーがないならボールは争点ではないので・・・監視目標が違うと思います。

 

ワールドカップの決勝トーナメントの主審を務める方には釈迦に説法となりますけど、ウルグアイ代表対フランス代表の試合を観る限り結果は「悪い位置取り」だったと言わざる得ません。

 

なによりもボールに当たると主審としては「やってしまった~」と心で叫んでいるはず。また、当たらなくても避けたり股の間を通しても背後から「邪魔だよ!」と選手に叱責を受けます(コレガ ジョシ ノシアイ ダッタリスルト イエデ シカレルノヲオモイダシテ ヨケイニ イバショノナサヲ カンジル)。まあ、このような場合は素直に選手に謝りましょう、試合中に。で、主審のポジションって難しいなあ~という毎度の結論になってしまいます。

 

でも、最後に一言。通常経験の浅い4級審判員の方々の位置取りを見るとあまりにも争点から遠過ぎることが多いです。つまり走っていない動いていないんですね。以前にも書きましたけど、プレーに巻き込まれるくらい近づいてください。位置取りの良しあしなんて、まずは走って動いてから考えるべきことですから。

 

では、I'll be back.