ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

羊飼いが羊と間違われないために・・・。

筆者は似合わないくせに英国(スタイル)の服が好きです。冬場ですと仕事の場合でもほとんどツイードのジャケットを羽織ってたりします。

 

さすがに気温も高めの4月になるとツイードの出番は終了していますけど、まだまだシャツ一枚とはいかずジャケットは手放せません。このところ昔(多分7~8年以上前)に買ったジャケットを思い出したように着ています。この服生地の具合は春先にちょうどいいのですけど結構柄にクセがあり、いわゆる「地味派手」の部類なので中々出番が少なかったわけです。で、なんでそんな服買ったかと言えば好きな英国(しかも生地も英国製)スタイルのものが格安セールになっていたのでつい・・・。

 

この柄いわゆるシェパードチェックと呼ばれる柄で、なんでもスコットランドの羊飼い(シェパード)がこの柄をはじめて着用したことからこの名前がついたそうな。着てみると、なるほどでこれが目立つのです。色は生成り白、グレー、黒の組み合わせなのですけど細かい柄が派手なのです。これだと羊の群れの中にいてもすぐ分かりそうです。草原や山や木々の色とも見分けがつき、なおかつジェントルマンの服としてのストイックなカラーコード(黒、グレー、紺系統)から外れていないという機能とデザインの両方を満たした柄と言えるでしょう。

 

なんで、こんな話をしているかと言えばユニフォームの見分けについての例えとしてなんですね。羊とシェパードチェックを着た羊飼いほど遠目にもはっきりと見分けがつけば(もちろん競技規則に反していないということで)ユニフォーム点検も一安心ですけど、色がダブっていたり近似色ですとどちらかのチームにお願いしてサブのユニフォームに交換してもらったりする必要があります。まあ、以前にも書いたようにこれを選手が整列した時点ではなく前もってやっていれば無駄な時間帯を作らずに済みますしベンチ役員との要らぬ軋轢も回避できます。

 

ユニフォーム点検して色のダブりなしで安心して試合に臨んだら、試合中に「あっ~見分けがつかない~」という事態がありました。一方のチームのユニフォームが臙脂(えんじ)色だったのですけど、相手方のチームのゴールキーパーのシャツが赤味がかった茶色だったのです。日没直前に見た時は大丈夫だったのですけど日没後のナイター照明の下ですと老眼には辛い・・・。この時は主審だったのでオフサイドラインの監視にどの程度影響があったのかは定かではないのですけど、副審はU15の帯同審判員だったので老眼の私と違いそんなに見辛いことはなかったかと思いますけど・・・。

 

とまあ、競技規則を確認しておくと「 両チームは、お互いに、また審判員と区別できる色の服装を着用しなければならない。 ◦ それぞれのゴールキーパーは、他の競技者、審判員と区別できる色の服装を着用しな ければならない」となっております。で、服装は:

●袖のあるシャツ

●ショーツ

● ソックス – テープまたはその他の材質のものを貼り付ける、または外部に着用する場 合、それは着用する、または覆う部分のソックスの色と同じものでなければならない。 

 

となっております。

 

それぞれの色を個別に確認して両チームのユニフォームおよび自分たちの審判服と見比べてください。そしてゴールキーパーの服装はこれまた個別に比べる必要があります。

 

というわけで?サッカーのユニフォームを着た競技者は羊の群れのような見え方ではいけない・・・というお話でした。

 

では、I'll be back.

スローイン - あなたの笛が子供たちの将来を左右する

久しぶりに4種の主審を務めました。

中学年のカテゴリーに特に注意が必要な点を念頭に臨んだのですけど、いつものように終わってみれば反省しきり。

 

それらの注意点とは:

 

①手を使ったファウル

スローインの進め方

③主審としての動き位置取り

 

などです。

 

①についてはこのカテゴリーですと競り合いの中で悪意なく手を使ってしまうことが頻繁に見られます。「あそこも笛吹くべきだったな」と思うプレーもあったので反省。とにかく最初の手のファウルを見逃さず笛を吹くことです。そうして選手にもベンチにも「主審は手のファウルをちゃんと見てとっているんだな」と印象付けることです。

 

さて②が本日のお題なので最後に。

 

③については今日は自己採点としては落第です。フィールドの狭さを意識し過ぎて巻き込まれることを恐れて動き出しが遅く、位置取りも極めて限定的になりました。今日の反省点は「フィールドが狭いのだからこそ、大きくフィールドを使うべき」ということです。基本のキである対角線審判法、つまり外側から回り込む動きと串刺しにならない位置取りが出来ていませんでした。

 

さて②です。いつも注意しているのは「ボールがフィールドを出た地点から」ボールを投げさせるというマネジメントです。なので副審の方々とも協力しながら位置をスームーズかつ細かく指定します。小学生中学年までなら悪意をもって位置を自分の有利なように変えることはほとんどないでしょう。逆にボールが転がった方向のまま、自分にとって不利な(相手ゴールから遠い)位置からスローインしようとすることもしばしばあります。ただでさえフィールドが狭く、キック力もまだ強くないわけなので位置をどちらの有利不利にもならないようマネジメントしましょう。

 

さていよいよ本日のお題は「頭の後方から頭上を通して」という進め方のマネジメントです。私はこのマネジメントが正直苦手で、どうしても甘くなってしまいます。今日も怪しい投げ方を(一定の基準は保ちながらも)「許容」しました。しかしこれはダメなマネジメント、いやもっと言えば子供たちのサッカー人生に悪い影響を与えるマネジメントと言っても過言ではありません。

 

本日の試合でも正しい投げ方が身についておらず「頭の後方から」ではなくいきなり「頭上から」投げている子供たちが多かったのです。ここは審判員が「育成員」にもなるべきポイントで、最初にこのような投げ方を見たらすかさず笛を吹くべきなのです。それによってスローインをした子にも周りの子供たちにも正しい投げ方を伝えることが出来ます。一番大事な時期に甘い判定は禁物ということです。

 

本日もまた「反省部屋」からしばらく出られそうにもありません。

 

では、I'll be back.

 

 

 

 

西村主審が出したかったもしれないもうひとつのカードとは?

本日はストレートなタイトル通り、巷で議論になっている3月3日に行われたガンバ大阪VS鹿島アントラーズの試合でのあのシーンについてです。

 

前半36分に味方から前線に蹴り出されたボールを受けてトップスピードでドリブルする鹿島アントラーズペドロ・ジュニオール選手をペナルティエリアの外に飛び出したガンバ大阪ゴールキーパー東口順昭選手が両手で押さえて倒してしまいます。

 

このシーンを見た瞬間私も「あっ~これはレッドかな」と思いました。ただTV中継の画像だと他の競技者の位置や数が分からないので再度様々な視野から撮られた画像を見た結論は・・・これやはり西村主審の判定が適切だったと思います。つまりレッドカードを提示する要件は満たしていないってことです。

 

さて競技者が得点、または、決定的な得点の機会を阻止した場合に退場を命じられるには次の状況を考慮(=つまりこれらの要件を全て満たす必要がある)しなければなりません。それは:

 

・反則とゴールとの距離

・プレーの方向

・ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性

・守備側競技者の位置と数

 

の4つです。

 

さてここから私が西村主審の判定が妥当だと思う理由を4つの要件を順番に見ていくことで説明しますね。

 

まず「反則とゴールとの距離」です。これはゴールから遠いように思えますけど私は決定的な得点の機会の要件は満たしていると思います。なぜならゴールーキーパーの東口選手はすでに飛び出してきてゴール前にはおらずトップスピードに乗ったジュニオール選手は簡単に東口選手を置き去りにしてゴール方向に切り込んであっという間にその距離を縮められた(=ゴール前に接近できる距離に既にいた)はずです。

 

「プレーの方向」。これも問題ありません。2017/18の競技規則で追加された条文通り「全体的にその反則を犯した競技者のゴールに向かって動いている」と言えるでしょう(それにしてもこの和訳もう少しどうにかならなかったんでしょうか・・・ハッキリ言って悪文ですね。英語の公式条文をご参照ください。)。

 

「ボールをキープできる、または、コントロールできる可能性」。これも問題なしです。「ボールが早いスピードで転がってジュニオール選手はコントロールできなかった(タッチラインを割る前に収めることができなかった)のでは」と見えるかもしれませんけど、それはファウルを受けた結果に過ぎないと思えますね。

 

ここまでくるとレッドカード以外考えられないのではと思われるかもです。なのでもう満たされていない要件は最後の「守備側競技者の位置と数」しかありません。

 

より広い視野からの録画映像を見てみると東口選手がファウルを犯した瞬間、西村主審の前を走る選手は東口選手を除くとガンバ大阪3名、鹿島アントラーズジュニオール選手を入れて2名です。うちガンバ大阪のひとりはジュニオール選手よりゴールに近いフィールド中央にいてもう1名はジュニオール選手より遅れているもののゴールに向かって、これまたフィールド中央を走っています(この選手の前をもう一人鹿島アントラーズの選手がゴールに向かって走っています)。なのでこの画像から判断する限り少なくともガンバ大阪の選手2名がジュニオール選手に対してプレーに直接影響を与えることの出来る位置にいたと思います。

 

さて上記は、画像を何度も観ながらの判断に過ぎず、西村主審はフィールドの中にいて上記の要件すべてを一瞬で判断し判定を下すことが求められるわけです。難しいですよね~。プロフェッショナルレフェリーと言えど。

 

 

さてこれで西村主審の判定(=イエローカード)の妥当性がお分かりいただけたかと思います、これにて一件落着・・・と行かないのは判定は妥当でもなんか納得出来ないというか違和感が残ってしまう・・・つまり鹿島ファンの気持ちも分かるということにあります。それは多分、ガンバ大阪の東口選手のファウルが全くボールをプレーしようとしていない悪意性が際立っているからです。なので審判員としてもこれは限りなくレッドに近いまさに「オレンジカード」のケースのように思います。

 

でもそんなものはありませんので・・・。判定が妥当でも周りを納得させられるかどうかはまた別モノとは・・・やはりサッカー審判員って難しい・・・。

 

では、I'll be back.

 

 

 

 

危険を予測する。ペーパーサッカー審判員にならないために。

久しぶりに運転免許証の更新に行ってきました。サッカー審判員の更新は年に一回ですけど、運転免許証の更新は5年に一回なんですから、そりゃ久しぶりになります。

 

筆者はいわゆるペーパードライバーなので自然とここ数十年優良運転者なわけであります。で、優良運転者のいいところは例の講習時間が30分と短いところ。でも、あの講習ビデオ(DVD)なるものがハッキリ言って退屈・・・ですよね(- -)。

 

ところが今回のビデオは飽きさせず?観ていられる工夫がありました。すでに講習受けていらっしゃる方はご存知のようにちょっとしたクイズ形式になっているのですね。

 

そのクイズのお題が「危険予測が安全運転の要」ということです。このことを伝えるために実際に事故の様子が記録されたドライブレコーダーの動画が使用されていて、その映像を見ながらどこに危険が潜んでいるのか予測するというものです。

 

ビデオの内容としては運転歴10年~30年以上のベテランドライバーの方々が被験者として登場し、事故(直前)画像を見ながら危険が予測される(=例えば歩行者や自転車の飛び出しなど)個所をタッチパネルで触れて実際に事故が起こった個所を当てるというものです。

 

数秒の間画像を見ながら素早く視点を移動させながら・・・ウ~ン意外と難しい。

 

予測というからには、事故が起こる手前で色々な状況を目の当たりにして、それらから「何かが起こりそうな(可能性が高まっている)」ことをドライバーとして感じる必要があります。それも先の先まで視野を広げておく必要があるわけです。

 

これって・・・そうまさに主審の視点・視野であります。目の前の争点やボールだけに気を取られているのではなく状況に応じて、ファウルや不正行為が起きそうな箇所(=争点)を素早く察知して自分のポジションや視角も調整する必要があるわけです。

 

まあ、頭の中では分かっていてもペーパードライバーの私にはまず運転の実技・経験が必要なんですけど。

 

ともあれここ数週間実践から離れているので審判において「ペーパードライバー」にならないようにしたいものです。はい。

 

では、I'll be back.

迷えるサッカー審判員のためのLINE

さてさて、皆さんの中で主審や副審に限らず試合中に「あれ?どっちのチームがどっちのゴールに攻めているんだっけ?」とか「やばい!後半になってハーフを入れ替わった瞬間に攻撃側と守備側の選手を間違えてオフサイドのフラッグアップしそうになった」なんて経験はないでしょうか?

 

このように私の場合(特に主審の時に)試合中に動き回っているうちに一瞬どちらのチームがどちらのゴールに攻めているのかを見失ってしまう(=空間錯誤)状態に陥ってしまうことがよくありました(こちらの過去記事もご参照 ⇒ 「主審のポジショニング - 次の争点にあなたはいる!(後編)」)。「よくあった」というのはこの空間錯誤を防ぐ良い方法を見つけてからは、シグナルの出し間違えや迷う場面が少なくなった(ように思う)からです。

 

まあ、このような迷いや錯誤に陥らない方には無用な情報が今回の方法です。この方法を「発見?」するまでは、選手とベンチを紐づけたり、攻める側のゴールキーパーと選手のユニフォームの色を紐づけたりと・・・涙ぐましい?努力を行い鈍い頭を整理したものです。

 

その方法とは・・・「両方のユニフォームの色でオフサイドラインをネーミングする」というものです。つまり赤色のユニフォームのチームなら「レッドライン」青色のユニフォームのチームなら「ブルーライン」というふうに呼ぶということです。ラインという図形に置き換えた時点で守備側と攻撃側の区別は直観的に行えます。赤色のチームのハーフにいるときは「レッドライン」をイメージすることでこれまた守備側と攻撃側のチーム(方向)を間違えることがなくなります。

 

副審の場合であれば自分のハーフの側の「ライン」の色だけ(=つまり自分のハーフ側のチームのユニフォームの色を線に置き換える)覚えてXXXラインと心の中で唱えていればオフサイドラインをとり間違えたり、前半後半でチームがハーフを入れ替わった直後でもスローインなどの方向をとり間違えることもなくなると思います。

 

一度お試しあれ。

 

では、I'll be back.

主審の欲しいシグナル(=情報)を出す

本日は第96回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦をTVで観戦。

 

いや~見応えのあるいい試合でした。前橋育英高校、初優勝おめでとうございます。流通経済大柏の堅守もさすがでした。審判団の皆さまもお疲れさまでした。ナイスレフェリングでございます。

 

さて本日の試合を見ていてあらためて思ったことは主審と副審との間のタイムリーかつ的確なシグナル交換の重要性です。この「タイムリーかつ的確なシグナルの交換」とは冗長ながらどのようなことかというと「主審が欲しいタイミングで主審が真っ先に知りたい情報を副審が提供し、それに基づき主審が瞬時に判定を表示する」ということです。

 

例えばボールがタッチラインを越えてアウトオブプレイになった時のフラッグによるシグナルパターンは

基本的に3種類ありますよね。それは:

 

1)副審から見てどちらのチームの選手が最後にボールに触れたか明らかでかつボールの全体も明らかにタッチラインを越えていると誰の目から見ても明らかな場合=すぐにスローインの方向を指し示す。

2)副審から見てどちらのチームの選手が最後にボールを触れたか明らかではない場合=すぐにフラッグアップしてその後主審のシグナルに合わせる(または事前の打ち合わせしたプロセスに沿ってシークレットサインなどの交換を行う)

3)ボールの全体がタッチラインを越えたかどうか微妙でかつ副審がタッチラインを越えたと判断した場合=すぐにフラッグアップしてその後スローインの方向を指し示す

 

という組み合わせのことです。

 

実は4番目のシグナルが本日の選手権決勝戦で見られました。それは「ボールの全体がタッチラインを越えたかどうか微妙でかつ副審がタッチラインを越えていない(=インプレーのまま)と判断した場合」です。それはA1の平間亮さんが行った手を前にさし出しての「ボール出てないですよ」のシグナルです。このシグナルを主審の福島孝一郎さんが欲していたかどうかは私には分からないのと、このシグナルの必要性については今回は「フラッグによるシグナル」に絞っていますので触れません。

 

さてそのA1の平間さんのフラッグシグナルがとても参考になりました。実にタイムリーに情報の優先度に基づいてフラッグシグナルを実行されているのです。

 

例えば確か流通経済大柏の選手だったように記憶しているのですけど、タッチライン際で高く上がったパスボールをトラップしてインプレーにしようとしていたのですけど・・・このプレーと同時に平間さんはまず素早く真上にフラッグアップ!これ当たり前のようなんですけど「常に」このようなタイミングでまずボールが「アウトオブプレー」になったという情報を主審に伝えるということは高い集中力と意識と行動の俊敏な連動の継続を求められます。

 

で、この平間さんのシグナルで思い出したのがタッチラインのインプレー・アウトオブプレーで特有のこと。つまりタッチラインの判定で必要な副審が伝えるべき情報は:

①アウトオブプレーになった

②どちらのスローインなのか

そして

③どこからスローインなのか

 

ということです。

③は普段はあまり意識していない人が多いのではないでしょうか?

 

これはどのようなことかと言えばボールがアウトオブプレーになった瞬間に(例え微妙なケースでなくても)すぐにフラッグアップするクセを付けておくいうことです。これによって「フラッグアップされた瞬間=ボールがアウトオブプレーになった瞬間=その瞬間にボールがあったところからスローインで再開」ということが主審に伝わるわけです。

 

「そんなことしなくてもボールがタッチラインを割った位置なんかわかるでしょう~」と思われるかもしれません。これは例えばタッチラインに限りなく平行にボールが空中を飛んでいった場合主審からはいつボール出たのか(=つまり何処からボールが出たのか)分かり辛い場合があり、このような場合はタッチラインの真横から監視できる副審のシグナル(情報)が主審にとってスローインの位置を指示する大きな助けとなるわけです。

 

このことが認識できていると最初に挙げた1)の場合、つまり「どちらのスローインでボールが出たことも誰の目からも明らかな場合」でも、すぐにスローインの方向を指し示すのではなく真上にフラッグアップして主審に情報を発信する動作が出来ると思います。本日挙げたシグナルの5番目になりますね。

 

というわけで副審のシグナルは「タイムリー」がとても重要で、それは主審が欲している情報を把握できているから意識できることでもあります。

 

重要なことは「常に」ということで試合時間全般を通じて副審は主審が今どのような情報を優先的に欲しているのか判断しシグナルし続ける必要があるわけです。これまた言うは易し行うは難しの典型なわけであります。

 

このようなことは意識していないと見逃してしまうことだと思うのですけど、色々な試合の上級審判員の方々の動作を見ることでまた、もちろん一番大切なことは自分で意識して実践してみることで自然に身についていくことだと思います。精進精進。

 

では、I'll be back.

 

 

 

 

サッカー審判員と選手の間には深くて暗い 川がある・・・?

あっという間に新年です。

 

2017年の記事数過去最少の28でした。今年はまずこの記事数を早く超えたい・・・というのが年頭の抱負でございます。

 

さて今年初めの記事は「埋まるのか審判員と選手の溝」と題して判定と異議の「あるある」です。あくまで明らかに審判員のジャッジは正しいのに選手に「エェぇえええええ」と言われてしまう極私的ケース、トップ3!であります。

 

第3位

競技規則には「肩と肩との接触による競り合いは正当なフットボールコンタクトと認められている」・・・とは明記されておりません。おりませんけどいわゆる「shoulder to shoulder」によるチャージは「ズルくなく危なくない(=つまりファウルではない)」コンタクトとして了解されております。実際肩を肩で押されても、その接触自体は身体を痛めるようなものとは成り得ません(派生的な結果は別として)。ただ体力差等によって転倒する場合が多々あり一見ファウルのようにも見えます(本日の全国高等学校サッカー選手権大会でも見られたプレー)。ただ選手は分かっているのでこの場合でも異議は稀。ではなぜ3位かというと、シニアの方などですとチャージされた側も激しく転倒して「ファウルだろよ!」の声も上がります。またあくまで肩を肩でが要件なので肩のように見えて背中の一部とか肩のように見えて腕も使って押していた場合に「不用意」以上なら「ピィー!」ですね。そうこの場合「ショルダーチャージ」を主張してもそうなっていない「危険なチャージ」であるとちゃんと主審が判断したのに・・・審判員と選手の間に川が流れることも、ままあるわけです、

 

第2位

スローインは何度も記事にしているように「ボールがフィールドを出た地点」から投げ入れなければならないのですけど、いくら投入ポイントを事前に指示しても、それを無視するがごとくに間違った位置から投げ入れたら「ピィー!」です(指示を無視したかどうかは全く違反の要件ではございません)。指示したのに間違った位置からスローインしようとしたら、そのまま続けさせて違反の笛を吹けばいいという考え方もありますでしょうけど、アウトオブプレーからの再開でボールの所有権が移るという状況は決して誰から見ても魅力的なプレーではないですよね。避けられるものは避けて滑らかなゲーム進行を心掛けたいものです。そのマネジメントは主審だけで出来るわけではなく副審との連携プレーが不可欠です。ただし、審判団が万全尽くしてそれでも間違った位置からスローインされたら迷いなく笛を。

 

第1位

オフサイドオフサイド!!」との守備側選手たちの声の中・・・「はいはい完全にオンサイドですよ」と思わず心の中でつぶやくことがゲーム中に1,2度あることもしばしば。

 

完全にFWの選手が守備側最終ラインの裏をとって抜け出したときに上記のような声がよく起こります。そのFWの選手は「パスを受け取った瞬間に」明らかにオフサイドポジションだっただけのことです。ここで再度競技規則を読み直してください。オフサイドの反則の必須要件は:

 

「ボールが味方競技者によってプレーされたか触られた瞬間にオフサイドポジションにいる」

 

:ということです。

 

「ボールに触れた瞬間にオフサイドポジションにいる」ということではないですからね~。

 

とまあ、もうちょっと共感を得られるベスト3もあったかな~と思いつつの2018年の第一弾記事でした。本年もご愛読よろしくお願い申し上げます。

 

では、I'll be back.