ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

ファウル = 「ズルい&危ないプレー」のズルい方について

 前回から1か月以上経ってしまいました。最近は割と密度濃く実践の日々が続き、週末は忙しくしておりました。

 

そんな中久しぶりに自チームに帯同して4種での試合の副審を務め他チームの方の主審(3級の方も4級の方もいらっしゃいました)ぶりを偉そうに観察させて頂く機会がありました。試合終了後にはこれまた偉そうに気付いた点をコメントさせて頂いたりして・・・ほんと偉そうに・・・です。

 

コメントさせて頂いたことのなかでカードを出すべきファウルで出せていなかったプレーが二つあり、そのうちの一つは私がファウルサポートさせて頂いたのでカード(警告)のシグナルを出したのですけど・・・主審の方は出さずじまいでした。う~ん試合前にシグナルの打ち合わせしてなかったからな~と思いつつ(3級以上の方なら打ち合わせなしにわかるシグナルなんですけど)、ふと試合後考えてみると主審は出さなかったのではなく、「出せなかった」のではと思い至った次第です。つまりカードを携帯してなかったのでは、ということです(ドウモヨウスガ、オカシイト、オモッタ)。

 

さてこのようなカードの対象となるファウルは見落としがなされない、つまりプレーとして明らかに「無謀」であり「過剰な力」ということが誰から見ても明らかな場合がほとんどですね(「ラフプレー」以外の「反スポ」等必ずしもすべてのプレーがそうでないにしても)。

 

一方で主審がしっかりと見極めないと事象として周囲からは分かり辛いファウルがあります。こちらは得てして「ズルい」という性格を帯びています。

 

「ズルい」プレーの定義は以前書いたように思いますけど、再度書くと「フェアな競り合いの魅力を失わせるようなプレー」です。まあ、ずいぶん感覚的な定義です。もちろん競技規則にはこのような定義はありませんので、「不用意に」行われた、もしくは相手を押さえているなどファウルの要件に照らし合わせて判断するという建前ではあります。でも毎度のことながら「不用意に」だけではあまりに不明瞭なので、ひとつの判断基準としての「ズルさ」を持ち出しているわけです。

 

このズルいプレーを体系的にまとめるのは私の力量と経験値では無理なので以下に最近の事象から思いつくまま挙げておきますね。

 

①ズルいのその1

まずはゴールキックとかスローインとかの競り合いの時。ボールが落下してくる前に、後ろとか横とかさりげなく相手選手を押して、競り合い自体をさせないよういしてませんか、それ。それはズルい。このようなプレーは「つい、つい」というより間違いなく確信犯です。ピー。このプレーは上空にある、もしくは落下してくるボールを目で追っているようじゃ分かりませんよ。

 

②ズルいのその2

FWの選手とDFの選手の競り合い。FWの選手が相手のユニフォームをもしくは肩をグッとつかんで素早く身体を入れ替えてませんか、それ。それズルいですよ。ゴールに近づいているFWの選手がそれを行ってシュート決めて主審の笛が鳴らなかったら大問題。このような場合は主審は両方の選手の手の動きが見極められるようなポジションをとるべきです。真後ろからでは串刺しになって隠れて動かそうとしているズルい手が見えません。

 

③ズルいのその3

FWの選手、クサビとなってDFの選手を背中にしてボールを受けてキープ。なんの問題もないようでいて・・・これまた後ろ手でDFの選手の身体を押さえているもしくはユニフォームを掴んでいませんか、それ。これまた常習犯の疑い濃厚です。ただこの場合は、攻撃側守備側両選手の動きを見極めて笛を吹く必要があります。どちらが最初にズルいプレーを始めたのか見極めないと、不満を生む判定になってしまいますから。

 

あれ?もっとあったような・・・「ズルい」プレー。記憶力が・・・。とにかく実践の中で引き出しを増やすことが大切かと(ゴマカシテイル)。

 

今度の試合では「ズルさ」の観点で判定を行ってみて下さい。

 

では、I'll be back.