ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

「奇跡のレッスン」 サッカー審判編!(前編)

25% 50% 25%。 これってなんの数字かわかりますか? 練習において 25% 自分の実力より難しい課題を与える。 50% 自分の実力と同程度の課題を与える。 25% 自分の実力より簡単な課題を与える。 というデンマークの指導法とのこと。 実は今…

身を挺して止める - 箱根駅伝に見るサッカー審判員のリスクマネジメント

年明けて2017年の初春。まだ審判事始めとはなっておりません。昨日は筋トレ事始めとし来たるべき実戦に備えております。はい。 で、お正月といえば恒例の箱根駅伝。実はニュースで見るまで知らなかったのですけど、復路最終10区において交通規制の連携…

試合前に「警告」できるのか?または公式見解にもの申す!(後編)

さて、いよいよ「真田丸」を立ち上げます! 前回の記事で私は試合前に警告「出来ない」根拠をJFAのサイトに示されている「競技規則 2016/2017 質問と回答」に求めましたけど、ここに示されているのは「『なぜ』出来ないのか?」に対する回答であり、警告…

試合前に「警告」できるのか?または公式見解にもの申す!(中編)

さて、先に表題の問いかけに対する答えを書いておきます。 ここから色々な時間軸が(ときに明確さを欠いたまま)出てきます。まずは「試合前」の定義です。競技規則に沿えば「試合前」とは: 「主審がフィールドの点検のためにフィールドに入ったときからキ…

試合前に「警告」できるのか?または公式見解にもの申す!(前編)

さて本日の記事は意を決して?「サッカー競技規則 2016/2017」の第5条の「例の部分」についてです。 何が意を決してかというと、この条文には不明瞭な部分もあることと、実際の場面での適用のためには内容についてのしっかりとした理解と具体的な執行方法を…

どっちのファウル?

最近気になったニュースでいわゆるスピード違反で罪に問われた方が裁判で無罪になったというものがありました。 この裁判で弁護側は「別の車両と取り間違えて取り締まりを行ったのでは」と反論。判決曰く「(測定装置を使った取り締まりは)警察官の誤認や判…

「目を切る」のが早すぎる。

さて本日は地区の割当にて主審を担当。 早めに会場入りし自分の担当する前の試合を観戦。主審の方は同じく派遣された3級の方のようではありますけど・・・なんか動きが・・・走ってない・・・ような・・・ベンチからも不満の声が・・・。う~ん他山の石・・…

PK戦における主審によるDIYの勧め。

さて筆者は下手の横好きで、たまにDIY(木工)なんかやります。と言っても大したものは作れずもっぱら板を打ち付けたり、壁にフックをつけたりとまあ単純作業でございます。 で、DIYと言えば欠かせないのが電動工具。その中で使用頻度が最も高いのはド…

カモメにボールが当たったら(後編)

さて、どうも文章読解能力が低いのか未だハッキリしないのですけど、フィールドにカモメが入ってボールに(が)当たったら主審はどうすべきかについて書きますね。 実は今までのやり方通り新旧の関連規則を並べて書こうとしたのですけど、ますます混乱しそう…

カモメにボールが当たったら(中編)

本日は久しぶりに4種の主審を担当。 またまた反省てんこ盛りです。リストアップすると: ●ポジション(≒プレーの予測) ●ファウル基準(≒どこまで「許して」どこから「許さない」か) ●シグナル(≒判定結果を明確にしめす) ●PK戦(≒セレモニーの手順のお…

カモメにボールが当たったら(前編)

あれれと言ってる間に?前回の記事から一か月が過ぎようとしております。 その間1種の試合をいくつか担当させていただき、またまたインストラクターの方や上級の方から厳しいご指摘を頂いてしまいました。具体的な内容はあらためて書くとして、ひとことで言…

「経験と訓練」 君はハドソン川を目指せるか? 

先週末は試合が続き、今週は出張(しかも筆者が苦手の飛行機を使っての)の疲れもあり週末はお休みモード。 久しぶりに副審、副審、主審の3試合連続担当となり、いくらシニアの試合と言えど3試合目の直前には久しぶりに左の膝の外側に違和感(古傷の痛み)…

「見えなかった事象にフラッグアップしない」の例外。

さて・・・改正競技規則のリサーチ&フィールドワークを行っておりますので暫しお待ちを(誰も待っていないか・・・)。 さてさて、ここのところ4種の試合より1種の試合の担当の方が多くなってきております。当然ながらスピード感も異なるわけですけど、何…

多数決による主審の決定

さて、次から次へと競技規則の改正点を記事に・・・と思いつつここでまた妄想してしまいました。例えば前々回とりあげた第5条に新しく追記された条文が、仮に以下のようになっていたとしたら・・・。 第5条 主審 2. 主審の決定 決定は、主審が競技規則およ…

ゴールかノーゴールか?サッカー主審、動体視力より大切なこと。

日本代表、負けた~。 FIFAワールドカップアジア最終予選の初戦。UAE代表の守備も崩せたようで総崩れにはならず。GKのエイサ選手のセーブも素晴らしかったですね。 今は、ちょっと脱力気味で、書きかけの記事を完成させる気力もなし(はい、言い訳です)。ち…

サッカー競技の精神

競技規則の改正について書かなければと思いつつ日々過ぎてゆくばかり。 その他書きたいこと諸々ありますので、なんとか酷暑に負けず?書いていきますね。 さてその競技規則の改正。第1条から順番に取り上げていくにもまだまだ全てを理解出来ておらずどこか…

「ハピネス イズ 『ザ』 ウオーム ミソ スープ」 酷暑での副審の学び

いや~今日も暑かったですね。まるで外は太陽系第三惑星の表面だとは思えないほどの高温でした。 先週末は2日間とも社会人の方々の試合にて副審の任務。危険なほどに高温多湿の中以下の三つの学び(?)がありました。 ① やはり基本はそして究極的にもサイ…

「緊急覆面座談会」 Part2-「2016/2017年競技規則の改正」の裏のウラ

(控室にて) 審判員Q「しかし・・・今回の改正は確かに歴史的な事件だよ。」 審判員P「それは認める。確かにこんな改正は審判員になってから無かったのは事実。」 審判員R「そういえば、そろそろ新しい競技規則が協会から送られてきていいころなんですけど…

指導という名の「装置」 - サッカー審判員の私論

さて、TVの中継を観ているといよいよ解説者の方からも競技規則の改正に触れるコメントが出てきていたりしますね。ただ・・・やはりというべきか、改正点について正しく理解してそれを適切に伝達出来ているのか?・・・ということになると怪しいと言わざる得…

一挙再掲載! 「サッカー審判員の「無知」が選手の生命を危険にさらす(前編&後編)。」

も~う、酷暑と言える1日でしたね今日は。 というわけで過去記事、再度掲載させていただきます。 サッカー審判員の「無知」が選手の生命を危険にさらす(前編)。 サッカー審判員の「無知」が選手の生命を危険にさらす(後編)。 熱中症予防、重症化回避に…

飲水タイムふたたび

さて前々回のこちらの記事(→ 飲水タイムで最も大切なこと )に対して審判ビギナーズさんからコメントを頂きましたのであらためてご紹介させていただきます(以下原文まま)。 「はじめまして、いつもブログ読ませて頂き勉強させてもらっています。 今回の飲…

サッカー審判員は常に「当事者」であるべし!の巻。

この週末は久しぶりの実戦、それも初めて経験することが多々あった3種の公式戦でした。 この試合については色々と学ぶことが多く「まだまだ知らないことが沢山あるな~。」と思い知らされた次第です。豊富なネタ満載のこの試合についてはあらためて詳細に記…

飲水タイムで最も大切なこと

さて、今月も実戦から遠ざかっていますけど、次回の出動に向けて筋トレ、イメージトレーニングで過ごす毎日でございます。 というわけで、過去の書きかけネタから、まずは先月のU10リーグ戦であったこと。飲水タイムについてです。 その日、大会本部も兼任…

落雷の季節再び - キックオフの前に

先週報道されていたように大気が不安定になっていたヨーロッパで落雷の事故が相次ぎました。 なかでもドイツ西部のホップシュテッテンの町のサッカー試合会場では大人3人が重傷、子供29人が予防処置のため病院に運ばれたのことです。 CNNによると地元警察…

「緊急覆面座談会」 Part1-サッカー審判員が本音で語る!?「2016/2017年競技規則の改正」

司会 「こんにちは皆さん。本日は『2016/2017年競技規則の改正について大いに語る』と題して急きょ、それぞれの現場で活躍されている5人の審判員の方々にお集まり頂きました。えー皆さんよろしくお願いします」 審判員一同 「よろしくお願いします!」 審判…

サッカー審判員の「批評と弱点」(後半)

さて、トゥーロン国際大会の日本対ポルトガル戦の主審の「ツッコミどころ」と実況アナウンサーの方の「理解不足」について・・・なんて言っていたらイングランド戦も終わりました。 さて先に「理解不足」について書くと、まあ例のバックパスなんかは競技規則…

サッカー審判員の「批評と弱点」(前半)

さて、トゥーロン国際大会の日本VSポルトガルの試合についてです。 前回予告していた主審(フランス)のミロさんの「ツッコミどころ」と実況の方の「理解不足」についてです。 さてまずは「ツッコミどころ」は巷で話題の?日本のクロスボールをポルトガルのD…

遅延行為にみる「本音と建前」

トゥーロン国際大会の日本対パラグアイU-21の試合。残念ながら1-2で日本U-23代表は一次リーグの初戦を落としてしまいました。 しかし普段はこんなこと書かないのですけど、日本代表のサッカー、そっくりそのままJリーグのジュニアやユースチームが行って…

「サッカーと音楽」シリーズ 第二回 ~ 「おせっかい」?それとも「恐れ知らずの愚か者」?(後編)

さてワンクッションおいて後編です。 何の話でしたっけ・・・いやいやこういことでしたよね。つまり: 「ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズは熱烈なアーセナルFCのサポーターでありながらアルバム『おせっかい』に収録されている『フィアレス』の中…

「コリジョンルール」の適用 - サッカー審判員(部外者)の違和感

本来なら「サッカーと音楽」シリーズ 第二回 ~ 「おせっかい」?それとも「恐れ知らずの愚か者」?の後編となる予定でしたけど、急きょ話題の?「コリジョンルール」で思ったことをあえて「部外者」の立場で書きたいと思います。 さて昨日の巨人阪神戦です…