ターミネーター3級審判員の反省部屋

パブリックプレッシャーを感じながら今日も走る。サッカー3級審判員の"I'll be back!"な毎日

「サッカーと音楽」シリーズ 第二回 ~ 「おせっかい」?それとも「恐れ知らずの愚か者」?(中編)

さて現実はこの記事の遥か先を行き、レスター・シティFCがリーグ優勝を決めましたね。おめでとうございます。 では、前回の続きピンク・フロイドの「フィアレス」について。この曲はメロディが特に印象的とか、何か新しいことを試しているとか、名演奏が繰り…

「サッカーと音楽」シリーズ 第二回 ~ 「おせっかい」?それとも「恐れ知らずの愚か者」?(前編)

さてリヴァプールといえばLiverpool FCリヴァプールFCというわけで、その熱烈なサポーター(いわゆるKOPですね)の応援歌といえば”You'll never walk alone"ですね。 というわけで、今回の一曲はこの曲かといえば、この曲が使われているあの曲です。と・・・…

「サッカーと音楽」シリーズ再開のお知らせ。

今月は実戦から遠ざかっており、書きかけの記事もありながらもアップするタイミングを逸しております。そこで随分と先延ばしにしていた本シリーズ(誰も覚えている方などいらっしゃらないのは承知で)の第二回目を書くことにしました。(記念すべき?シリー…

伝言そして明日へ

本日はサッカー審判とは直接関係ないお話しです。 予想していた通り?携帯もガラ携からスマホへ、そしてパソコンも新品となったので記事もサクサクとアップ・・・とはやはり行きませんです。言い分けながら今月は列車や飛行機でやたらと移動が多く週末にも疲…

ファウルの基準の非一貫性について

さて、最近自チーム(U-12)の帯同審判員として主審を務めた時のこと。 「 吹かないのか吹けないのか? サッカー主審の笛。 」でも書いたように「吹けない」ではダメなので自分で課題を設定して試合に臨みました。課題は「上半身を使ったファウルを厳しく取り…

まかり間違っても金輪際「中東の笛」なんて言うのはNGの巻。

ちょっと間が開いてしまってご無沙汰となってしまいました。 実は長年使い倒したガラ携が逝ってしまって、ついにスマホ(iphone)に乗り換え、それから間もなく今度は5年間は使ったであろうラップトップも逝ってしまい、買い替えるはめとなり・・・そんなこ…

吹かないのか吹けないのか? サッカー主審の笛。

先々週末のこと。カップ戦の主審を務めた後に同期、鬼審判部長Kさんから、「ターミネーターさんも笛なかなか吹きませんねえ」というお言葉を頂き一瞬「うっ」となりました。 というのも: 吹かない=一定のブレないファウル基準をしっかりと保ちながら、プ…

ハンドにおける「推定有罪」 - 審判員と選手が学ぶべきこと

年に何回かあるビデオ研修なんかで「今のファウルと思う人?」とか「カード出す人は?出すなら何色?」と矢継ぎ早に講師の方から質問されたとき、未熟な私なんかは判断に迷ったり、手が挙がっている人数なんかが気になって・・・それでは審判員としてダメな…

その場をどう仕切るか?イタリアンレストランでのオーダーとペナルティーマークからのキック(後編)

前編から間があいてしまってごめんなさい。 ではいわゆる「PK戦」の手順をまず振り返りたいと思います。実は今回書きたいのはこの手順それも「キックを始めるまでの手順」とそれを主審としてどのように(≒何に注意しながら)進行させていくべきかというこ…

その場をどう仕切るか?イタリアンレストランでのオーダーとペナルティーマークからのキック(前編)

雨天続きだった週末、久しぶりにU12公式戦での主審を務めました。 で、またまた反省の連続で、そのひとつは・・・。 攻撃側選手がボールを前方に蹴り出したあとに守備側選手が進路を妨害する形で背中をその攻撃側選手に向けたまま後ろ手でホールディング…

サッカー審判員 「適性」と「対策」 ― 自分の「クセ」を知れ!後編

さてさて、「クセ」についての完結編です。 「クセ」=「ものの捉え方や見方についての、その人特有の傾向」と定義付けして前回から見てきましたね。 前回コンピテンシ―に短く触れましたけど、この「その人特有の傾向」「資質」こそコンピテンシ―とも言える…

サッカー審判員 「適性」と「対策」 ― 自分の「クセ」を知れ!中編

さて、では「クセ」とはどのようなものでしょうか? 前編で私はそれを「ものの捉え方や見方についての、その人特有の傾向」と言いました。それが意味するところは人が同じ事象を見たり、他の人の話を聞いたりしても全く同じように見えたり聞こえたりしている…

サッカー審判員 「適性」と「対策」 ― 自分の「クセ」を知れ!前編

さて、今でもそうなんですけど、3級審判員目指して奮闘していた時期、「走力さえもうちょっとあればな~」と思ったり「う~ん走力だけじゃなあ、ファウルが見極められたらなあ~」と思ったら、またまた翌週には「とにかくまず走力だよ~」って繰り返しでし…

We can't be Heroes even just for one day

さて真冬なのにとても暖かかった昨日はU12公式戦にて3級同期のKさんと組んで帯同審判。今年最初の審判担当のKさんに主審をやっていただき自身はA1を担当。 さて、前半は一方的な攻めとなり私のサイドが忙しい展開に。オフサイドラインをキープしつつ…

審判員が陥る「オフサイドトラップ」

昨日は審判初め。主審x1の副審x2を務めました。 またまた反省てんこ盛りなんですけど、カッコよく?ホールディングのファウルに笛を吹き、ホールディング(攻撃側選手の後ろから守備側選手が相手選手の肩に手をかけ押さえた)した選手も相手に謝っていた…

ターミネーター 新起動 「サッカー審判員が試合を壊す時。」を壊す!(後編)

さて、新年となりました。初の年またぎ記事です。って単純に筆が遅いだけですけど。 さて、前編で触れた私の「無知」とは第1回目の記事で私がとなえた「異議」、つまり交代の手続きによって負けているチームのクイックリスタートの邪魔をしないという認識の…

ターミネーター 新起動 「サッカー審判員が試合を壊す時。」を壊す!(前編)

書こう書こうと思いつつ、既に機を逸したこと。ターミネーターとしてはターミネーターを見ずには何もできない(なんのこっちゃ)と、最新作「ターミネーター:新起動/ジェニシス 」を今夏、公開直ぐに観たら・・・これが知人のAさんが「多分、駄作ですよ」…

「異議」の前に思い出したい3つのこと。

今回とりあげる「異議」は選手からやベンチからのモノというより、より広い「異議」としてお話したいと思います。 まずサッカーにおいては審判員の判定に対する「異議」は許されてないわけで、イエローカード(警告)の対象となるわけです。理論上は2回繰り…

準備に勝る天才はなし・・・のはず。

いきなりですけど、ディベートってありますよね。 私も遠い昔に大会に出場した経験がありますけど、これまさに「知的格闘技」というところがあります。ここでは詳細は書きませんけど(忘れてしまったことの、言い訳でもあります)ディベートにも、まさに「競…

フロム イエロー トゥ レッド (オレンジではいけない!)

まずは、サンフレッチェ広島の皆さま、おめでとうございます。Jリーグチャンピオンシップ決勝、第1戦そして第2戦とも王者にふさわしいサッカーを見せてくれました。 さて時計の針を戻して、チャンピオンシップ 決勝 第1戦後半41分でのレッドカードにつ…

サッカーにおけるフィールドとグラウンドの違い

さて、今回のようなタイトルですと、またまた何回かの冗長なシリーズになるとをご心配(?)される方もいらっしゃるかと思いすけど、心配ご無用・・・短めにまとめます(のつもりです、ハイ)。 先日、U15以上のカテゴリーの試合で主審を務めたときフィー…

大人の見る絵本 爪はチエックしなくてもいいというけれど

副審であれ主審であれ用具チエックはサッカー審判員にとっては重要な任務となります。 通常、皆さん必ずすね当てと靴をチェックしますよね。でU12もしくはU18ぐらいまででは装身具が問題になることはあまりないはずですけど(とは言え出くわすことはあ…

サッカー審判員の判定における「羅生門」(後編)

(前編のつづき)さて、イエローカードを提示したファルについてインストラクターの方からも「講習生」である4級審判員の方々からも「レッド」がふさわしかったと示され、自分の判断の正しさを感じながらも周囲の「違和感」があったことは素直に受け止めよ…

サッカー審判員の判定における「羅生門」(前編)

今週末は全国的に雨でしたね。雨量にかかわらず一度雨が降って水たまりができたグランドというのはプレーする選手はもちろんのこと審判員泣かせでもあります。人工芝のグランドでラインもしっかりとペイントされていればいいのですけど、我々の主戦場である…

いわゆる「センターサークル審判」にモノ申す

昨日土曜は、帯同審判員として6年生の練習試合で主審X2回を務めました。 またまた、多くの課題を持つ結果となってしまいやはり実践の積み重ねでしか審判技術は向上しないことを思い知った次第です。「考えるな感じろ!」という次第です。 さてそんな中、…

弁護士 vs サッカー審判員 ガチで語る規則とその施行

前回の問いかけは「競技規則どおりにやったら試合にならないは本当か?」でした。 さてこの問いかけ、そもそも意味がある問いかけなんでしょうか?自分で言っておいてオイオイ何言ってんの?ですね。 というのは、そもそも「競技規則どおり」に判断したり、…

サッカー審判員の「裏の顔」。競技規則どおりにやったら試合にならないは本当か?

先週末は久しぶりに主審を務め・・・旗の見落とし2回。う~ん、いけません。 さて、今回は過去の記事でいただいたご質問への回答の再現です。 元記事はこちら → 「盃なのか?横顔なのか?」 ここから引用: ご質問およびコメントありがとうございます。実は…

サッカーのファウルと反則と違反のちがいを説明できますか?(後編 まとめ)

さて、この特集記事も一カ月以上に及んでいます。今回で一応結びにしたいのですけど最初の試みである構造主義のアプローチで競技規則を分析しながら「ちがい」に迫る、つまり言葉と言葉の関係の仕方を解き明かし、ファウルと反則と違反の全体像を浮かび上が…

サッカーのファウルと反則と違反のちがいを説明できますか?(後編 その1)

すでにこの特集も、世の中の流れから隔絶されて誰の目にも触れられることのない言葉の連なりになってきました(今に始まったことじゃない!)。 さて、気を取り直して?今まで書いたことをまとめると: ① ファウル=競技者によりフィールド内でボールがイン…

サッカーのファウルと反則と違反のちがいを説明できますか?(中編 その3)

いまや事態は「ちがい」を明確に記述することよりも、分かりきったことの周辺部をなぞるかのようにゆっくりと蛇行しています。でも、多分このような無駄な試みは今後はなされないようにも思いますし、振り返られることもないようにも思いますので、ここまで…